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S. ラシュディ "Midnight Children"

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ポスト・コロニアル小説を代表する作品。インドとパキスタンの2国が英国領インドから独立した時代の社会、人々の生活・人々が頼りとした価値が面白おかしく描かれます。独立日の真夜中0時に…
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記事一覧

45回目 ‘Midnight's Children 真夜中の子供たち’ by Salman Rushdie を読む(第1回…

目の前に展開している事象を言葉で捉える。あるいは自分の頭に構築した事象を言葉にして伝える…

46回目 'Midnight's Children' by Salman Rushdie を読む(第2回)。

この小説の出版後 40 周年を記念する再出版に当たってCNNが報じた特集記事の邦訳を CNN の日本…

48回目 ‘Midnight's Children’ by Salman Rushdie を読む(第3回)。英国からの独立…

1. インド・パキスタンの独立、その当時の社会とは。 この回の読書範囲は、全3巻(Books 1, …

50回目 "Midnight's Children" by Salman Rushdie を読む(第4回)。自分の家族を描く…

0. この小説は 674 ページに及ぶ。長いのです。 イライラしてきたという方はTED-Ed にある6…

51回目 "Midnight's Children" を読む(第5回)。長い小説だからこそ、「途中で飽きら…

0. ここまで読み進んで来て、二つの発想が私の頭をよぎりました。 ひとつは "Midnight's Chil…

52回目 "Midnight's Children" を読む(第6回)。10歳になった男の子二人を例にして…

1. 貧困な社会に暮らす人々に向けるラシュディの目は決して優しいばかりではありません。 直…

53回目"Midnight's Children" を読む(第7回)。この小説に不可欠の仕掛けがこれだろうか? これと決めたラシュディ氏、筆のスピードは一気に上がったことだろうと思えます。

この回(第7回)の読書対象は Alpha and Omega と題された章です。ラシュディ氏は章 (Chapter) とは言わず Episode と呼んでいることに気が付いたので今回以降はエピソードと呼びます。16 番目のエピソード(原書 Pages 309 - 329)です。 今回のエピソードではこの小説の「中心をなす出来事」、「仕掛けの開示」があります。しかしこれに触れると小説の種明かしそのものなので、それを避け、それ以外の側面において私が楽しんだことを話題にします。

54 回目"Midnight's Children" を読む(第8回)。試験勉強とは違って「事そのものへ…

今回記事での読書対象は、17 番目のエピソード The Kolynos Kid です。 英語の学力を磨くため…

55回目 "Midnight's Children" を読む(第9回)。真夜中の子供たちの会議(Conference…

今回投稿での読書対象はエピソード 18 ’Commander Sabarmati's baton' pages 350-370 です。 …

58回目 "Midnight's Children" を読む(第10回)。今回のエピソード 'Revelation' は…

1. ラシュディに得意の悪戯っぽい作り話ですが。 サリームの祖父、アーダム・アジーズが骨粗…

59回目 "Midnight's Children" を読む(第11回)。およそ40年も前の結婚時のいきさつ…

1. 危機に陥った娘を助けるとなると、頼りにならない婿殿を放棄するに躊躇しないのが祖母、…

60回目 "Midnight's Children" を読む(第12回)。頼りないので放置していた亭主が緊…

読書対象は「エピソード 21」 "Drainage and the desert 鼻と喉の切開手術と参加者ゼロの子供…

61回目 "Midnight's Children" を読む(第13回)。ある意味で英国の一部だったインド…

登場人物たちが楽しく・ここち良く過ごしているシーンにあっては、それを描く文章が明るいリズ…

62回目 "Midnight's Children" を読む(第14回)。常識を逸脱する作り話を英語で書かれると、その読解に私は大変な苦労を強いられます。でもここは頑張りどころでしょう。

今回の読書対象は Epsode 24 "The buddha" です。全3部で構成されたこの小説の最後の部、Book 3 の始まりです。647 頁まで続くこの小説の 481 頁にまで、なんとか読み進んできました。 1. 映画館では "Coming Soon" の表現でお馴染みの予告編、その手法がこの小説に採用されます。 語り手(書き手)のラシュディ氏は、読者の息がこの辺で途絶え勝ちになるのを見越しているようで、この物語の聞き手であって、同時に書き進める仕事を傍らで励まし続