映画『パイレーツ・ロック』(2009年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『パイレーツ・ロック』は、
ポップス放送が制限されていた60年代イギリスに突如現れた海賊ラジオ局船。そこを舞台にロックに生きる人々を描いた痛快エンタメです。
ロックの名曲とともにフィリップ・シーモア・ホフマンやビル・ナイらがはじけるロックンロール最高!の1本です。
キャスト
・トム・スターリッジ(カール)
船に預けられる18歳の青年
・ビル・ナイ(クエンティン)
海賊ラジオ局のオーナー
・フィリップ・シーモア・ホフマン
アメリカから来たDJ 通称”伯爵”
・リス・エヴァンス(ギャヴィン)
カリスマDJ
・ニック・フロスト(デイヴ)
DJ
・ケネス・ブラナー
政治家
映画『パイレーツ・ロック』の見どころと感想
1960年代、ロックやポップスが時代を席捲する一方、国営放送のラジオはこれらの放送時間を著しく制限していました。
そんな中、国の法が及ばぬ海上エリアに登場した「海賊ラジオ局」
伝説のDJたちが24時間ロックやポップスを流し、若者たちの熱狂的な支持を集めます。
その海賊船に預けられることになった高校を中退したカール。カールはそこでロックに生きる大人たちと共に生活し大人になっていきます。
そして海賊船は取締を強化する政府との戦いの末ー。
評)チャーリー・ワッツを彷彿させる船長ビル・ナイが最高にクール!
60年代のカルチャーが満載の映画です。
ザ・キンクスの「オール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」 やザ・フーの「マイ・ジェネレイション」、ローリングストーンズの「夜をぶっとばせ」などのロックの名曲をDJに扮するフィリップ・シーモア・ホフマンらがバンバン流す。酒、薬、SEXと船内の風紀はアレですが、これこそが1960年代という反体制の時代の空気でしょう。
リチャード・カーチス監督のビートルズ愛( 映画『イエスタディ』では脚本担当)が随所に見て取れます。パケ写はもちろん名盤「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」へのオマージュで、エンドロールにも初っ端に登場。が、どいうわけか楽曲は1曲も使われていません。
注目は船長のビル・ナイ。同監督と組んだ映画『ラブ・アクチュアリー』(2003年)でも落ちぶれたロック歌手を演じていましたが、この映画ではチャーリー・ワッツを彷彿させる仕上がり具合にクーッ!
60年代の名曲ロックとともに映画『パイレーツ・ロック』をぜひ。