映画『幸せは、ここにある』(2022年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『幸せは、ここにある』は、
妻を亡くした初老のコメディ作家と奇遇な縁で知り合う路上シンガーとの友情を描くハートウォームなヒューマンコメディです。『恋人たちの予感』(1989年)ほかラブコメ界の巨匠ビリー・クリスタル監督、脚本、主演作品です。
キャスト
・ビリー・クリスタル(チャーリー・バーンツ)
ベテランのコメディライター
・ティファニー・ハディッシュ(エマ・ペイジ)
チャーリーとの”食事券”を落札した女性 ストリートミュージシャン
・ペン・バッジリー(レックス・バーンツ)
チャーリーの息子
・ローラ・ベナンティ(フランシーン・バーンツ)
チャーリーの娘
・ルイーザ・クラウゼ(キャリー・バーンツ)
チャーリーの亡妻
映画『幸せは、ここにある』の見どころと感想
ベテランのコメディライターのチャーリー・バーンツ。かつて人気を博したものの現在は時代遅れな存在に。しかも初期の認知症を患っており、家族のことを忘れないようにと部屋に名前入りの写真を貼っています。
そんなある日、オークションでチャーリーと食事をする権利を落札した人と食事することに。てっきり自分の大ファンが来るものと思ったら、そこに現れたのはチャーリーのことをまったく知らない女性エマ・ペイジでした。しかも、落札価格がたったの22ドルだったという。
エマがこの食事の席で重度のアレルギーを起こしチャーリーが付き添いのもと病院へ。
ここから2人の友情が芽生えー。
評)ビリー・クリスタルはやっぱり王道のヒューマンコメディが似合う
男女、年齢、人種、貧富ー、さまざまな違いがある2人の友情を実に気持ちよく描いた映画です。この手の作品は、このくらいドストレートなほうが雑念なく見ることができて良いのかもしれません。
映画『恋人たちの予感』のビリー・クリスタルもずいぶんおじいちゃんになったな、時代遅れのコメディライターという設定もイヤでもクリスタル自身と重なるよな、なんてことを思いながら見てしまうものの、それだけではない見どころも。
相手役のエマがとにかく魅力的。売れないストリートミュージシャンで彼氏と別れたばかり、という以外はこれといった背景は描かれていないのですが、いろいろ苦労もあったんだろうなと思わせる感じがイイ。チャーリーと仲違いしているキッツイ娘、フランシーンのことも、その懐の深さでなんとかできてしまうのも納得、異論なしです。
そしてチャーリーの亡妻のキャリー。チャーリーの記憶の中にいるキャリーはチャーリーの視点で描かれていることから、亡くしたことの寂しさや後悔の念が一層伝わってくるよう。演じるルイーザ・クラウゼの美しさにも惚れ惚れ。(映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』『SKIN/スキン』にも出ていたようですが、記憶にございません。スイマセン)
都合よくまとめやがったな、というラストの展開や、濃厚な髭面の割にはたいした見せ場のなかったペン・バッジリーのことも責めたくない。そんな心が寛大になる映画『幸せは、ここにある』 おすすめです。
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