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映画『ヒューマン・キャピタル』(2019年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:ヒューマン・キャピタル
原題:Human Capital
製作年:2019年 アメリカ・イタリア
監督:マーク・メイヤーズ
映画『ヒューマン・キャピタル』は、
あるひき逃げ事故によって露わになっていく2家族の内情と不和を描くサスペンスタッチの群像劇です。
視点を変えた繰り返しの構成で、人間の業や欲といった内面のドロドロをジワジワと見せていきます。イタリア映画『人間の値打ち』のリメイクです。そちらも併せてどうぞ。
キャスト
・リーヴ・シュライバー(ドリュー・ハーゲル)
不動産経営者
・ピーター・サースガード (クイント・マニング)
ヘッジファンド経営者
・マリサ・トメイ(キャリー・マニング)
クイントの妻
・マヤ・ホーク (シャノン・ハーゲル)
ドリューの娘
映画『ヒューマン・キャピタル』の見どころと感想
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ニューヨークで不動産業を営むドリュー・ハーゲル。娘シャノンを友人のジェイミーのマニング家に送り届けたことをきっかけにジェイミーの父クイントと親しくなります。
ヘッジファンドを経営し事業を拡大しているクイントに取り入り、自身の事業の不振を投資によって挽回しようと考えたドリュー。私財のすべてを投資に賭けます。が、相場の読みが外れ多額の負債を抱えることに。
そんな中、あるひき逃げ事件に娘シャノンの関与が疑われー。
評)視点を変えた繰り返しの構成で露わになるに人間の内面
お金も品もないドリューに対しセレブのマニング夫婦。子どもが友だち同士ということもあって表面は親しくしているものの、内面はドロドロです。
そのドロドロっぷりが視点を変えて繰り返し描かれる構成によってくっきりと見えてきます。そして、冒頭の「ひき逃げ事件」とどうつながっていくのかー。
ちょっとネタバレになりますが、後半になって事件に関わる重要人物が登場するという、脚本的には少々難が。しかし、事件の真相そのものよりも、この事件をどう処理するのかがこの家族の、この映画の見どころです。
そこまでにたっぷりと登場人物たちを通して人間の業や欲を見せつけられているだけに、単純に善悪だけでおさめることはできないよな、と思わされます。
リーヴ・シュライバー、ピーター・サースガード、マリサ・トメイという曲者にマヤ・ホークが大健闘しています。
そしてこの『ヒューマン・キャピタル』の本家が、イタリア版の映画『人間の値打ち』(2013年/パオロ・ビルツィ監督)です。
構成は同じですが、こちらのほうがダメっぷり非情っぷりが明確でエグみも強い仕上がりです。
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リメイク版ではマリサ・トメイが演じたセレブ妻をヴァレリア・ブルーニ・テデスキが演じます。柔和で妖艶な中にー。
見比べもおすすめの映画『ヒューマン・キャピタル』と『人間の値打ち』はNetflixで配信中です。