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映画『最初で最後のキス』(2016年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:最初で最後のキス
原題:UN BACIO/ONE KISS
製作年:2016年 イタリア
監督:イヴァン・コトロネーオ
映画『最初で最後のキス』は、
イタリアの高校を舞台に、3人の高校生の友情と恋を描いた青春映画です。
イタリアでスマッシュヒットを飛ばしたこの映画は、この年頃にしかない美しさと残酷さに包まれています。
キャスト
・リマウ・グリッロ・リッツベルガー(ロレンツォ)
里親に引き取られ引っ越してきた「ゲイ」の転校生
・ヴァレンティーナ・ロマーニ(ブルー)
ロレンツォの同級生 「ヤリマン」と吹聴されクラスでは浮いた存在の女子
・レオナルド・パッツァーリ(アントニオ)
ロレンツォと親しくなる「トロい」男子学生
・トマス・トラバッキ(レナト)
ロレンツォの養父
映画『最初で最後のキス』の見どころと感想
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イタリア北部の田舎町ウーディネ。ミラノから転校してきたロレンツォは、個性的な服装や立ち振る舞いでたちまち浮いた存在になってしまいます。
同じくクラスに馴染めない女子ブルーとバスケ部のアントニオを親しくなったロレンツォ。3人でいるときは自分らしく楽しく過ごしていましたが、あることをきっかけに運命は残酷な結末へー。
評)イタリア発、繊細で残酷で今風な世界観
ぜんぜん「ほろにが」じゃない! ビタースウィートなんかじゃないっ! ま、これ以上はネタバレしないほうがいい映画です。
冒頭のアニメーションと融合したポップな映像や今どきの音楽、自己愛が強すぎるのかすぐ妄想に入る主人公にだいぶモヤモヤしたんですが、この繊細な世界観こそがこの映画の見どころでしょう。
実際にアメリカで起きた事件(ラリー・キング事件)を基に作られた映画ですが、結末がー、あ、ネタバレしないといっておきながらー、とにかく残酷としかいいようがないんですよ。
友人同士だけでなく家族のつながりも微妙な3人。この年頃の「つながり」ってすごくモロいのにそれが壊れたときのダメージは強烈なんですよね。で、その壊し方も今風。「なんでこんなことに」としか言いようがない気分になってしまいます。
主演のリマウ・グリッロ・リッツベルガーは、この映画でデビューしイケメンと話題になったようですが、ご覧のとおりの濃厚なラテン顔で好みは別れるところでしょう。
で、濃厚顔のリマウがハマらない私のおすすめは、ロレンツォの養父を演じたトマス・トラバッキ。見た目の渋さもなかなかだし、デリケートなロレンツォへの接し方も心打たれるものがあります。だからこそ、結末がねー。
ここまで書いておいてナンですが、主人公と同じ若い世代の人が見てこその映画です。