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映画『オレの獲物はビンラディン』(2016年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:オレの獲物はビンラディン
原題:Army of One
製作年:2016年 アメリカ
監督:ラリー・チャールズ
映画『オレの獲物はビンラディン』は、
イスラム過激派のテロリスト、オサマ・ビンラディンの誘拐を企てるアメリカ人男性ゲイリー・フォークナーを描くコメディ映画です。神に導かれたというこのゲイリー、まさか実際の人物とは! 最高にクレイジーなゲイリーをニコラス・ケイジが熱演します。
キャスト
・ニコラス・ケイジ(ゲイリー・フォークナー)
オサマ・ビンラディン誘拐を企てるアメリカ人男性
・ラッセル・ブランド(神)
ゲイリーにビンラディンを捕らえるよう啓示する
・ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ(マーシ・ミッチェル)
ゲイリーの学生時代のガールフレンド
映画『オレの獲物はビンラディン』の見どころと感想
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妻と離婚し、腎臓を患い、便利屋を営みながら知人宅を転々とするゲイリー。子どもの頃から変わり者で「神」の声が聞こえていたゲイリーは、9.11の首謀者オサマ・ビンラディンを一向捕まえられないことに業を煮やしていました。
そんなある日、ゲイリーの目の前に「神」が現れます。神はゲイリーに「パキスタンに渡ってビンラディンを捕まえるように」と啓示。主治医を騙して手に入れたお金で渡航用のボートを購入するゲイリー。
が、いざ出発したもののボートを操縦できず、あげくメキシコに漂着し失敗に終わります。その後も武器(TVショッピングで日本刀を購入) やハンググライダーを購入し、パキスタンへの入国を計画しますが失敗。意気消沈するゲイリーの前に再び神が現れ、諦めようとするゲイリーを脅し半分に鼓舞します。意を決したゲイリーは、普通にビザを取得しパキスタンに入国します。
そうしてパキスタンに渡ったゲイリーですが、ビンラディンの手がかりもつかめず体調を崩し大麻に溺れー。
評)ニコラス・ケイジが再現する最高にクレイジーな実在の人物
世の中には変わった人がいるとはいえ、このクラスはなかなかいませんよ。病気やなんやらで幻覚、幻聴があっても、その愛国心と使命感はスゴイ。
映画の見どころは、ゲイリーの目の前に現れるぜんぜん神っぽくない神と、そしてそれに振り回されるゲイリーのニコラス・ケイジ。パキスタンから強制送還されたゲイリーは一躍時の人となっていました。映画化の話に対し「ニコラス・ケイジがいい」と語るゲイリー(を演じるニコラス)が最高です。
映画は実際の報道シーンなどを織り交ぜ、ラストにはゲイリーご本人の姿も。こんな人がいる、そしてこんな映画を作っちゃったアメリカの懐の大きさを感じる1本です。