
映画『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画タイトル:ファースト・ワイフ・クラブ
原題:The First Wives Club
製作年:1996年 アメリカ
監督:ヒュー・ウィルソン
映画『ファースト・ワイフ・クラブ』は、
夫や別れた男たちに煮え湯を飲まされる女(妻)たちの痛快な復讐劇です。
ダイアン・キートン、ゴールディ・ホーン、ベット・ミドラーのベテラン女優3人にやり込められる若い浮気女を演じるのは、『セックス・アンド・ザ・シティ』でブレイクする前のサラ・ジェシカ・パーカーというのも見どころです。
キャスト
・ダイアン・キートン(アニー・パラディス)
学生時代の仲良し4人組のひとり 夫と別居中の主婦
・ゴールディ・ホーン(エリース・エリオット)
旬の過ぎた女優 離婚調停中
・ベット・ミドラー(ブレンダ・カッシュマン)
実業家の夫は浮気中
・ストッカード・チャニング(シンシア・グリフィン )
離婚した夫の再婚を知り自殺してしまう
・マギー・スミス(ガニラ・ゴールドバーグ)
社交界の重鎮
・ダン・ヘダヤ(モートン・カッシュマン)
ブレンダの夫
・サラ・ジェシカ・パーカー(シェリー・ステュワート)
ブレンダの夫の浮気相手
・マーシャ・ゲイ・ハーデン(レスリー・ローゼン)
アニーのカウンセリング医
映画『ファースト・ワイフ・クラブ』の見どころと感想

1969年、大学を卒業したアニー、ブレンダ、エリース、シンシア。
卒業式に4人で撮った写真を見ながらシンシアは自殺してしまいます。原因は別れた夫が自分を裏切るような形で再婚したこと。
シンシアの葬儀で久しぶりの再会した3人もまた、それぞれの人生で苦難に直面していました。
アニーは夫と別居中。その夫から一緒にカウンセリングを受けている女医と一緒になりたいと告げられます。エリースは女優として若さを保つために美容整形を繰り返しています。が、プロデューサーにまで育て上げた夫とは離婚。財産分与を求められ仕事も干され気味の状態です。そしてブレンダも夫と自分の店の若い女性店員と浮気に悩む毎日。
そんな3人は、シンシアが残した手紙から死の真相を知り、男たちへの報復のための「ファースト・ワイフ・クラブ」を結成します。
社交界の重鎮であるガニラの協力を得ながら計画を実行する3人はー。
評)ダメ男たちへの痛快復讐劇
同じ境遇でなくとも、この熟女(映画の設定は40代後半です)たちの痛快な復讐劇にはスカッとさせられます。
3人のキャラクターがとにかく魅力的。ダイアン・キートン演じるアニーは、真面目で融通が利かない純粋な女性。エリースを演じるゴールディ・ホーンは当時50歳は超えているとは思えない若々しさ(美容整形する女優とセルフパロディする面白さ!)。
が、私のイチ押しはベッド・ミドラー演じるブレンダですよ。親戚や知り合いに一人はいそうな明るくてパワフルなオバちゃんです。ブレンダの夫は妻の実家の援助で電気店を営んでいるんですが、若い女性店員と浮気しやがって、その浮気相手がサラ・ジェシカ・パーカーっすよ。いやぁ、若い。若い頃からオシャレでスタイルのいい雰囲気美人!
男たちが気持ちのいいくらいにバカなので復讐はうまく行くかと思いきや、そこは映画。女同士にありがちな仲違いによって計画は頓挫します。
が、3人は歌と踊り(ベット・ミドラー本領発揮!)で仲直り。自分たちの復讐にとどまらず、同じ境遇の女性たちを救う財団「ファースト・ワイフ・クラブ」を設立するラストは爽快です。
70代となったこのお三方、再共演の話もあるそうな。ぜひ実現してほしいものです。