映画『アメリカン・アニマルズ』(2018年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『アメリカン・アニマルズ』は、
退屈な毎日を過ごす普通の大学生4人が、刺激を求めて起こした強盗事件を描くストーリー。これが実話というからビックリ。実際の犯人たちのインタビューを盛り込みながら描く、学生たちのグダグダ具合がバカカワイイ犯罪コメディ映画です。
キャスト
・エヴァン・ピーターズ(ウォーレン・リプカ)
大学生 リーダー
・バリー・コーガン(スペンサー・ラインハード)
ウォーレンの親友
・ブレイク・ジェンナー(チャールズ・T・アレン2世 チャズ)
仲間に引き入れられる大学生
・ジャレッド・アブラハムソン(エリック・ボーサク)
仲間に引き入れられる大学生
映画『アメリカン・アニマルズ』の見どころと感想
2004年アメリカ、ケンタッキー州のトランシルヴァニア大学に通い、芸術家を目指す大学生のスペンサーは退屈な日々を過ごしていました。
ある日、学校の図書館に巨大で高価なジョン・ジェームズ・オーデュボンの画集「アメリカの鳥類」が保管されていることを知ったスペンサー。親友のウォーレンにその話をしたところ、ウォーレンはさっそく盗み出す計画を立て始めます。強引なウォーレンに引きずられるスペンサー。さらにエリックとチャズを仲間に加え、『オーシャンズ11』などの映画を参考に準備を進めていきます。
いよいよ決行の日。特殊メイクで老人に扮して図書館を訪れる4人。が、この日は利用者が多く計画を断念。そして2度目の決行へ。
が、想定外のことが起き、気絶させるはずの司書を力ずくで縛り上げる事態に。巨大な画集を運び出すことにも難航し、大勢の利用者にも目撃されてしまいます。
どうにか小さな本2冊だけを持ち出せたウォーレンたち。その本をバイヤーに売ろうとしますが、盗品と怪しまれー。
評)凶悪事件になりえたかもしれないバカカワイイ犯罪劇
はなっから「うまくいくわけないよなぁ」と思いながら見てしまうので、次々と起こる不運な事態もまったくハラハラしない。が、そこがイイんですよ、この映画は。
主犯格であるウォーレンはどう見てもアタマ悪そうだし、他の3人も精鋭とは言い難い。『オーシャンズ11』や『レザボア・ドックス』といった映画で気分を盛りあげるのもホント、バカカワイイ。国外でバイヤーを探すエピソードもバカ胡散臭い。
で、これは実話なんですね。刑期を終えたご本人たちも登場します。役と違わぬのアホっぽさが今なお漂っているのも一興です。
司書さんと傷んでしまった本は気の毒だけれど、凶悪さのかけらもない、ただただ愚かな犯罪劇に正直ホッとしてしまう。ま、実際、発端はこうでも凶悪事件に発展することもあるので、この程度で良かったね、な1本です。
主演はエヴァン・ピーターズ。ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』でおなじみのハイテンションな役柄がハマってます。エヴァンほか、学生たちのグダグダっぷりをぜひ。