映画『スリープレス・ナイト』(2017年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『スリープレス・ナイト』は、
マフィアからコカインを強奪した悪徳警官の戦いを描くアクション映画です。
マフィアと内務調査官に追われる中、息子が誘拐されー。主演はジェイミー・フォックス。内調のミシェル・モナハン、マフィアのスクート・マクネイリー、ほかキャストに注目の1本です。
(*2011年フランスの『スリープレス・ナイト』のリメイク作品)
キャスト
・ジェイミー・フォックス(ヴィンセント・ダウンズ)
殺人課の刑事
・ミシェル・モナハン(ジェニファー・ブライアント)
内務調査課の刑事
・スクート・マクネイリー(ロブ・ノヴァク)
ギャングのボスの息子
・ダーモット・マローニー(スタンリー・ルビーノ)
カジノ経営者
・デヴィッド・ハーバー(ダグ・デニソン)
内務調査課の刑事 ジェニファーの相棒
・ガブリエル・ユニオン(ディナ・スミス)
ヴィンセントの元妻 看護師
・オクタヴィアス・J・ジョンソン(トーマス)
ヴィンセントの息子
映画『スリープレス・ナイト』の見どころと感想
ラスベガス市警、殺人課の刑事ヴィンセント。相棒のショーンとともにマフィアの襲撃しコカインを強奪。自分たちの犯行を隠蔽しようとあえて事件の担当を志願します。
かねてから警察内にマフィアを通じている人物がいると疑う内務調査官のジェニファーは、ヴィンセントの調査を開始。
そんな中、ヴィンセントと息子トーマスが何者かに襲撃されます。ヴィンセントは腹部を刺され、トーマスは連れ去られー。
その後カジノ経営者のルビーノから「息子を返してほしければ、盗んだコカインを返せ」と連絡が。コカインはマフィア、ノヴァクに渡さなければならないものでした。
カジノのトイレにコカインを隠し、一部を持ってルビーノ、ノヴァクを接触するヴィンセント。残りを持ってくれば息子を解放するー。が、内調のジェニファーがヴィンセントが隠していた多量のコカインを発見し別の場所へ移動。
ヴィンセントはダミー(砂糖)のコカインを準備し息子の奪還に成功します。が、すぐにダミーとバレてしまい再びカジノ内での抗争へ。そこで再び息子がさらわれてしまいます。
マフィアと内調に追われるなか、息子を取り戻そうとするヴィンセントは警察と繋がっている人物の存在に気づきー。
評)先が読める展開も許容範囲のアクション映画
悪徳警官を思われていたヴィンセントの正体は途中で明らかになるのですが、ま、そうだろうな、主役だもんな、ジェイミー・フォックスだもんな、と身も蓋もない気分になってしまいますが、もう一展開ありますのでご安心を。
内通者はあの人でー(ネタバレ禁にしておきます)。
警察VSマフィアに家族の状況(仕事の性質上疎遠になり、何も知らない妻に捨てられた)がグイグイ絡んできます。チョイチョイ夜勤中の元妻から「トーマス(息子)のお迎えは行ってくれた!?」と確認の電話が入ります。いやいや、こっちはそれどころじゃないんだって、とも言えないヴィンセント。その息子には信頼されていないし、序盤に腹も刺されてるし。ま、そのヴィンセントの戦いっぷりを楽しませていただきましょう。
親子の関係はマフィアのノヴァクでも描かれています。が、こちらは一層シビア。マフィアのドンといってもえらくショボいな、ほっそいな、ちっちぇーなと思わせるノヴァク。下戸とわかるくだりもなるほど、と。どうやら背後にいる大ボスの父の存在に怯えているらしい。
そのノヴァクを演じるのは、ドラマ『ナルコス』ではマフィアを取り締まる側のDEAを演じたスクート・マクネイリー。マフィアだろうとDEAだろうと独得の弱い感じがイイ!
そしてもう一人、内調のジェニファー。行き過ぎたやり方で警察の中でも浮いた存在。このジェニファーの行動はヴィンセントをどんどん窮地に追い込むのですが、どちらに正義はあるのかも見どころです。
ま、ラストの元嫁の参戦はやり過ぎ、でき過ぎの感は否めませんが、なにせ翌朝までに決着つけないといけませんから。アクション映画としては及第点のデキと思われます。
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