映画『パーフェクト・センス』(2011年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『パーフェクト・センス』は、
謎の感染症によって人間の五感が次々に失われていく世界を描く映画です。
パニック映画ではなく、残される感覚でつながろうとする男女のラブストーリーをユアン・マクレガーでたっぷりと魅せます。
キャスト
・ユアン・マクレガー(マイケル)
シェフ
・エヴァ・グリーン(スーザン)
感染症研究者
・コニー・ニールセン(ジェニー)
・スティーヴン・ディレイン(サミュエル)
映画『パーフェクト・センス』の見どころと感想
原因不明の感染症の研究にあたる感染症学者のスーザン。感染すると嗅覚をはじめ五感を失っていくこの感染症は、またたく間に世界に蔓延していきます。
そんなある日、スーザンは自宅アパートの向かいのレストランのシェフ、マイケルと親しくなります。
やがて2人も感染。嗅覚を失っても味や刺激の強いメニューが作られ、人々もそれに馴れていきます。が、病気は強い孤独感と恐怖心、飢餓感の後、味覚を失うものへと変異。
そして怒りと憎悪の後に聴覚を、そして幸福感の後にー。
評)最後まで人間に残されるものとは パニック渦のラブストーリー
嗅覚や味覚を失う、という症状に新型コロナウイルスを思わせ、ちょっとゾッとしてしまう話です。
映画は単に感覚を失っていくだけでなく、感覚を失う前に先行して現れる感情の爆発を描いています。
恐怖心や飢餓、憎悪などの負の感情がとめどもなくあふれる。そして感覚を失うとともにその感情も薄れ、人々は残された感覚を研ぎ澄ましながらつながりを求めて生きていきます。
ラストは救いがあるようにも見えますが、それでも人間に残されるものってなんなんだろう、と考えさせられます。
主演はユアン・マクレガー。感染症にかかる前のユアン演じるマイケルは、神経質で恋人とも朝まで一緒に眠れないような男。中年になってもなおナイーブがハマるユアンの見せ場たっぷりです。
お相手はエヴァ・グリーン。感染症学者である必要があるのか?と思わせるほど妖艶すぎて、五感を失っていくストーリーには重すぎる気も。ま、これはパニック映画ではなくラブストーリーなのですから良しとしましょう。
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