映画『マイアミ・バイス』(2006年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『マイアミ・バイス』は、
1980年代に人気を博した同名のTVシリーズをリメイクしたアクションムービー。麻薬密輸組織に潜入するマイアミ警察の特捜課「バイス」の刑事コンビ、ソニーとリカルドの活躍を描いています。
キャスト
・コリン・ファレル(ソニー・クロケット)
マイアミ警察の特捜刑事
・ジェイミー・フォックス(リカルド・タブス)
マイアミ警察の特捜刑事
・コン・リー(イザベラ)
麻薬組織の金庫番 組織のボス・モントーヤの女
・ナオミ・ハリス(トルーディ・ジョプリン)
マイアミ警察の一員 リカルドの恋人
・ジョン・オーティス(ホセ・イエロ)
麻薬組織の幹部 取引の実行役
・ルイス・トサール(モントーヤ)
麻薬組織のボス
映画『マイアミ・バイス』の見どころと感想
アメリカ合衆国司法機関の極秘情報が麻薬密輸組織に漏洩する事態が発覚。これに関与していた情報屋が自殺した。
一連の捜査のために「運び屋」となって組織に潜入するマイアミ警察の特捜刑事ソニー・クロケットとリカルド・タブス(通称リコ)。二人は組織の本拠地コロンビアで幹部イエロと接触。さらに組織のボスであるモントーヤと資金管理を行うイザベラに会い、運び屋として仕事を請け負うことにー。
そんな中、ソニーはイザベラと濃密な関係となります。
ソニーとリコの素性を疑うイエロは取引の進行で二人と衝突。報復のためにリコの恋人トルーディを拉致します。監禁場所を突き止めたマイアミ警察はトルーディを救出。が、直後に監禁場所を爆破され瀕死の状態に。
組織は二人の手元にある大量の麻薬を奪還するために取引を持ち掛け、その現場にイザベラを連れて現れー。
評)冒頭シーンの期待感を見事に裏切るコンビ
”ソニーとイザベラは濃密な関係にー”、とサラッと流しましたが、この映画の中心はココです。
国際的な犯罪組織やFBIまで絡む一大事なのに、潜入捜査官は捜査対象である重要人物とイチャイチャしまくります。最初は「捜査のためかなー」とワタシも穏便に見ておりましたが、そうじゃないっ! そりゃ誰の目にも「アイツとアイツ、おかしくね?」となりますよって。
で、せっかくのコンビなのに、リコの存在感、薄っ! ソニーと違ってちゃんとした恋人もいて、その彼女を守りぬくイイ男なのに、アホんだらソニーを咎めることもしないしコンビ感がないんですよ。あ、もしかしてソニーのことが実はキライとか? それなら話は分かります。
冒頭のシーンが(情報屋が追い込まれて死ぬまで)が見ごたえがあったのでコレは! と期待したけれど、なんだか全編モヤモヤ。終盤のドンパチでちょっと盛り返したけど、ラストが強烈にモヤモヤ。アンタ、それ立派な犯人隠避ですよって!
TV版の『マイアミ・バイス』は見たことがないのですが、ソニー役のドン・ジョンソンは、ワイルドなセクシーさで当時めちゃくちゃ人気だったそうな。たしかにカッコイイ。
コリン・ファレル見たさに見た映画ですが、ちょっと残念ー。