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映画『ロマンティックじゃない?』(2019年)のザックリとしたあらすじを見どころ
映画タイトル:ロマンティックじゃない?
原題:Isn't It Romantic
製作年:2019年 アメリカ
監督:トッド・シュトラウス=シュルソン
映画『ロマンティックじゃない?』は、
ロマンティック・コメディ(ロマコメ)嫌いの主人公ナタリーが、頭を強打したことでロマコメの世界に迷い込むお話です。
これまでロマコメのサブキャラとして存在感を放ってきたレベル・ウィルソンの初主演となるこの映画。王道ロマコメを凌駕する傑作です。
キャスト
・レベル・ウィルソン (ナタリー)
ロマコメ嫌いの建築家
・リアム・ヘムズワース (ブレイク)
ナタリーのクライアント
・アダム・ディヴァイン (ジョシュ)
ナタリーの同僚
・プリヤンカー・チョープラー (イザベラ)
ジョシュと恋仲になる女性
・ベティ・ギルピン (ホイットニー)
ナタリーの同僚
・ブランドン・スコット・ジョーンズ (ドニー)
ゲイの隣人
映画『ロマンティックじゃない?』の見どころと感想
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子どもの頃に憧れていたロマコメ映画の世界。しかし現実はそうじゃないと母親に全否定されたことから無類のロマコメ嫌いに成長したナタリー。現実の恋愛に夢も希望も持っていないナタリーは、ある日地下鉄でひったくりにあい、頭を強打し意識不明に。
意識が戻ったナタリーがいるのは、すべてがロマコメ設定になった世界でした。
居心地の悪さを感じるナタリーは、一刻も早く元の世界に戻ろうとしますがー。
評)ロマコメは虚構だとわかっている!虚構だからこそ!
みなさんはロマコメ(ラブコメ)はお好きですが?
なんだかんだ言ってヒロインはモテてるし、都合よくイケメンとくっつくし、タイトルからして恥ずかしいし、そんなロマコメが苦手、つまらんという人も多いでしょう。
この映画のヒロイン、ナタリーもそんな一人。
が、ロマコメはキライと言いつつ、めちゃくちゃ詳しいナタリーは、ロマコメ好きの同僚ホイットニー相手にロマコメのイヤなところ、ダメなところを3時間も力説します。
そんなナタリーによる「ロマコメあるある」を一部紹介しますと、
・主人公がすぐ転ぶ
・出会う男はイケメンばかり
・女性の同僚はライバル
・アドバイスをしてくれるゲイの友だちがいる
・ベッドインしたらすぐ翌朝
・スローモーションで走り出す
・ラストはみんなでダンス
などなど。たしかに、これらはロマコメで多用される設定ですね。
そんな「ロマコメあるあるの世界」に迷い込んだナタリーですが、事態を自覚しロマコメ設定をやりつくすことで元の世界に戻ろうとします。
そう、この「事態を自覚している」というところがミソなんです。
リアルの世界でロマコメ好きの同僚のホイットニーが言っていた「現実は悲しいことが多い。なんとか笑顔で目覚めても、ニュースを見ると落ち込むようなことばかり。だけど『メラニーは行く!』を観ると笑顔になれる」という言葉。
ホント、そのとおり! ロマコメ好き(の私)も、ロマコメは虚構だとわかっているんです。
虚構だから安心して自分を「ほどく」ことができるのです。別にあんな恋愛をしたいと思っているわけではないのですっ!
あ、ついへんな力が入ってしまいましたが、『プリティ・ウーマン』ほか、有名ロマコメ映画のオマージュやパロディー、音楽がたくさん盛り込まれた映画『ロマンティックじゃない?』。
虚構の世界と気づいているからこそー、のナタリーの奮闘ぶりを、ぜひNetflixでお楽しみください。