映画『RUN』(2020年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『RUN』は、
生まれつき体が弱く車椅子生活の少女とその母のサイコスリラーです。
この母親アレだな、気づかせる前半がスリリングで見ごたえあり。後半はー。
監督は映画『search サーチ』(2018年)のアニーシュ・チャガンティ監督。
随所に映画『ミザリー』(1990年/ロブ・ライナー監督)へのオマージュが漂う1本です。
キャスト
・キーラ・アレン(クロエ・シャーマン)
複数の病気を抱え下肢の麻痺のため車椅子生活を送る少女
・サラ・ポールソン(ダイアン・シャーマン)
クロエの母
・パット・ヒーリー(トム)
映画『RUN』の見どころと感想
ワシントン州パスコに暮らすダイアンとクロエの母娘。娘クロエは車椅子生活ながら大学進学を目指し、母ダイアンもそんな娘を献身的に支えています。
そんなある日、クロエは偶然、自分が服用している薬が母の名前で処方されていることに気づきます。その薬はトリゴキシンという心臓の治療薬であることがわかりますが、自分が飲んでいる薬とはカプセルの色が違う。母に対する不信感を募らせるクロエは、母とともに外出した隙をついて調剤薬局に駆け込みます。
そこで自分が服用している薬の真実を知ったクロエ。母がクロエに隠していた真実とはー。
評)スリリングな前半、あの映画へのオマージュ、見どころ凝縮の1本
障害を持つわが子を献身的に支える母。が、過保護で支配的な様子にいわゆる毒親だなと気づかせる前半がスリリング。恐怖を感じてるんだか与えてるんだかわからないサラ・ポールソンの恐怖顔が最高です。
それだけに後半〇〇(ネタバレ禁です)という前提が崩れてからがちょっと興ざめ。
とはいえ、キーラ・アレンの演じる”走ることのできない”クロエの状況描写が見事。母の支配から逃げ出さなければならない緊迫感が手に取るように伝わってきます。
そしてこの映画を見ていると、どうしてもよぎってしまう映画『ミザリー』(1990年)
監禁されて動くことができない。救い出してくれるはずの人物がー。さらには、クロエが駆け込む薬局の薬剤師の名前がキャシー・ベイツ(『ミザリー』主演女優)という細かい設定まで随所に漂う『ミザリー』へのオマージュも見どころです。
映画『RUN』 ぜひその真実をお楽しみください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?