映画『シング・フォー・ミー、ライル』(2022年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『シング・フォー・ミー、ライル』は、
内気な少年と歌が得意だけど人前ではうまく歌えないワニの交流を描くファンタジー映画です。
心にかかったブレーキをそっと外してくれるワニの歌声は必聴、必涙!珍しく陽キャのスクート・マクネイリーも見どころの1本です。
キャスト
・ウィンズロウ・フェグリー(ジョシュ・プリム)
内気な少年
・ショーン・メンデス(声)(ライル)
歌の才能を持つワニ
・ハビエル・バルデム(ヘクター・P・ヴァレンティ)
ライルの飼い主 マジシャン
・スクート・マクネイリー(ミスター・プリム)
ジョシュの父 教師 学生の頃はレスリング選手
・コンスタンス・ウー(ミセス・プリム)
ジョシュの継母
・ブレット・ゲルマン(ミスター・グランプス)
愛猫のロレッタと暮らす階下の住人
映画『シング・フォー・ミー、ライル』の見どころと感想
ニューヨークに住む売れないマジシャンのヴァレンティはある日、マジックの小道具として手に入れた歌う赤ちゃんワニを手に入れます。
ライルと名付け幾多の練習を重ねいざショーの舞台に。が、恥ずかしがり屋のライルは聴衆の前ではうまく歌えません。ショーの失敗により借金が増えてしまったヴァレンティはライルを部屋に残しドサ回りへ。
そのまま18ヶ月が経ち、ヴァレンティが住んでいたアパートの1室にプリム一家が引っ越してきます。
教師の父と再婚の妻、そして一人息子のジョシュ。ジョシュは身体が弱く内気で学校の友だちともうまくなじめません。
そんなジョシュはある日、アパートの屋根裏部屋に侵入。そこで大きくなっていたライルと出会います。
言葉は話せないものの歌で気持ちを伝えることができるライル。ライルと行動を共にするうちに自信を持つようになるジョシュ。
はじめは驚いたジョシュの両親もライルを受け入れ、そしてヴァレンティが帰ってきー。
評)ワニの歌声に大人も泣ける成長ストーリー
ストーリーに解釈やツッコミを挟むまでもない成長ストーリーです。子どもが人間以外の存在と心を通わせ成長していくー、というある種の定型の域を出ていない映画ですが、だからといって侮ることなかれ、ですよ。この映画で成長するのは子どもだけじゃありませんから。
昔に比べ現在の不甲斐ない自分を直視できない父や、健康志向にがんじがらめになっている妻といった大人たちもライルによって変わっていく。しかも説教臭いセリフはなくライルの歌がそうさせるのです。
ライルの魅力的な歌声は人気シンガーのショーン・メンデス。怪しいマジシャンのハビエル・バルデムも華麗な歌と踊りを披露します。
そして個人的には主人公の父を演じる推しのスクート・マクネイリー。珍しく陽キャでほかの映画じゃなかなか見ることのできない笑顔を堪能できます。
正直この手の映画は苦手なんですが(マクネイリー目的で視聴)、問答無用で泣けました。
人前では緊張してしまうライルのしぐさ、目がたまらなく可愛い。 原作の児童文学作家バーナード・ウェバーのイラストが使われたエンドロールも見どころです。
映画『シング・フォー・ミー、ライル』 大人もぜひ、ワニの歌声で大泣きしてください。