映画『フォロー・ミー』(1972年)のザックリとしたあらすじと見どころ
映画『フォロー・ミー』は、
は、英国上流階級のインテリ夫と米国生まれの奔放な妻ベリンダの溝ができ始めた夫婦と浮気調査目的で雇われた私立探偵のコメディです。
ロンドンの街並みと70年代ファッションのミア・ファロー、そして飄々としたトポルが「大切な何か」を気づかせてくれる1本です。
キャスト
・ミア・ファロー(ベリンダ・シドリー)
アメリカ生まれの女性 主婦
・マイケル・ジェイストン(チャールズ・シドリー)
ベリンダの夫 イギリス上流階級出身 公認会計士
・トポル(ジュリアン・クリストフォルー)
チャールズに雇われる私立探偵 予定の探偵の代役
映画『フォロー・ミー』の見どころと感想
英国上流階級出身の公認会計士チャールズはアメリカ生まれのベリンダ恋に落ちて結婚したものの、育ちや習慣の違いから二人の間には溝ができていきます。
そんなある日、外出がちのベリンダを不審に思ったチャールズは私立探偵クリストフォルーに素行調査を依頼します。
クリストフォルーの尾行は恋にも似た不思議な展開を引き起こしー。
評)大切な何かに気づかされる珠玉の名作
キャラの濃いオッサンがひたすら尾行する話なのに、なんでこんなにロマンチックな気分になれるのでしょう!
イギリスでの結婚生活に息の詰まる毎日のベリンダ。その自由奔放さに惹かれたはずのチャールズ。この2人の出会いのエピソードからして可愛いったらありゃしないっ!なのにそれを忘れてしまったのかチャールズ!
要は、そんな2人が自分たちにとって一番大切なことは何かに気づかされる、という話(身も蓋もない説明でスイマセン)です。そして探偵クリストフォルーにとってもこの体験が大切な何かを気づかせることにー、という全方位幸せ映画なんです。見てる側が嫌な気になるはずがない。
トラファルガー広場、テムズ川沿い、ハンプトン・コート、ナショナル・ギャラリーといったロンドンの名所もたっぷりで、70年代のヒッピーファッションのミア・ファローも超キュート!
そして探偵を演じたトポルの飄々とした魅力は必見です。(イスラエル出身の舞台俳優 。代表作はミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』の主人公、テヴィエ。2023年死去。ご冥福をお祈り申し上げます)