男性でもスカートを履いていい。世間体や常識に縛られるな。

 男性は何故現代日本でスカートを履く事が許されないのか。

 そもそもスカートは元々は男性の衣装です。

 紀元前2000年前の古代エジプト人の男性が着用していたシェンティ然り、 スコットランドの戦士が着用していたキルト然り、昔の日本人男性が着用していた馬乗り用の袴然り。

 この様に男性がスカートを履く事は昔の人達にとっては当たり前だった訳です。

 昔と今は違うんだと反論されるかもしれません。

 確かに、昔と今は違いますよ。医療技術が発達して赤ちゃんの死亡率が著しく低下したり、出生率が向上したり、昔は死ぬと言われていた病気の治療法が確立したり、日々様々な病気に対する新薬が開発されていますし、電化製品等、色々進化しましたよね。

 でも、スカートの着用権まで変える必要があったのでしょうか?

 何故、現代日本では男性がスカートを履くとと白い目で見られ、或いは変態扱いされるのか。何故、女子のみがスカートを履く事が許されて、男性は許されないのか。

 女性が制服でスラックスやネクタイを選んだり、私服でズボンを選択出来る様に、男性も制服でスカートやリボンを選んだり、私服でスカートを選択出来る世の中になってもいい筈では?

 現代でも、バクパイプ奏者や兵士なんかは男性でもスカートを履く事が許されているのに、何故現代日本では許されないのでしょうか。

 男性がスカートを履く事を認めないままでは、真のジェンダー平等は実現不可能だと思います。

 唯でさえ日本はジェンダーギャップ指数121位と順位が低いのに、男性がスカートを履く事や女性の様な格好が許されない今の現状のままでは、どんどんジェンダーギャップが開いてしまい、どんどんどんどん順位が下がってしまう事になりかねないでしょう。

 男性でも化粧をして良いじゃないですか。スカートを履いても良いじゃないですか。女性の様な格好をしても良いじゃないですか。未だに多くの人に女性の物と認識されているのはまずいと思います。その様な古い価値観や考えは捨てるべきです。

 時代は絶えず変化していきます。新たな医療技術が確立して、新薬が出来るかもしれないし、今治らない病気や難病も立ちどころに治せる時代が来るかもしれないし、男性がスカートを履ける時代や、女性の様な格好が出来る時代が来るかもしれない。

 その時にいつまでも古臭い価値観や考えを持っていると、時代についていけずに一人取り残される羽目になります。まるで浦島太郎状態です。

 女性が制服でスラックスを選択出来る様になった事が新しい時代の流れなら、その流れに乗っかって男性も制服でスカートを選択したり、私服でもスカートを選択する事を容認しても良いのではないでしょうか。

 男性がスカートを履く事を認めない古臭い考えや価値観のままでは、何も生まれません。そこにある物は変革や技術革新の停滞、衰退、いつまでも変わらない不寛容な社会。それだけです。

 いつの時代でも、既存体制(絶対王政等)を崩壊し、古い体制を新しい体制へ変革した者が新しい時代を作って来ました。(絶対王政を崩壊させ共和政に打ち立てたロベスピエール、クーデターを起こしたナポレオン等)

 既存体制を崩壊させないで現状維持に努めているままでは、そこには何も生まれません。

 故に、男性がスカートを履く事が許されない、認められない日本社会を変える為には、男性がスカートを履く事を許さない、認めないという既存体制や、多くの人の価値観や考えを変える必要があります。

 ただ、その為には多くの人々が立ち上がり、抗議をする必要があるので、実現可能かどうか……

 誤解のなき様に言っておくと、私は男性がスカートを履く事や女性の様な格好をする事や男性が化粧をする事を奨励しているだけであって、男性がスカートを履いて或いは女性の様な格好をして女性のフリをして女性トイレに入って下着を盗んだり女湯を覗いたりと言った犯罪行為を奨励している訳ではありません。

 スカートや女性用の衣服や化粧品等は、無論女性の為でもありますが、性別に違和感を感じている男性が男性の様な格好をする事が嫌だと思った時に、その男性に男性の格好じゃない、もう一つの選択肢を提供する為に存在する、という認識になれば良いな。と思っています。

 でも、スカートや女性用の衣服や化粧品等が男性の犯罪行為に使われるのは、ちょっと違うと思うんですよね。

 もしスカートや女性用の衣服等、今まで女性が着用していた物が、男性も着用できる世の中になったら、スカートや女性用の衣服は出来得る限り、犯罪行為をしない男性に着用して頂きたいです。(LGBTでも非LGBTでも)

 というより、衣服を男性用や女性用と分ける事もジェンダー平等を阻害していると思うんですよね。

 スカートやズボンやリボンやネクタイや人形やロボットが女性や男性の物とかいう、女性や男性が好む物だという袋に乾燥剤と脱酸素剤と共に同梱されている賞味期限が過ぎて化石みたいに硬くなったくっそ古古カタカタおせんべいみたいに古い価値観や考えが未だに多くの人に定着しているから、ジェンダー平等への道がどんどんどんどん閉ざされていってると私は考えます。

 もうね、スカートもズボンもロボットも人形も少女漫画も少女漫画も赤のランドセルも青のランドセルもプリキュアも仮面ライダーも可愛い物やかっこいいものも機械もパステルカラーもネイルもマニキュアもぬいぐるみもあれもこれも、好きになったり、身につけるのは性別関係ないと言う事にしてしまえばいいと思います。

 そうすれば男性がスカートを履いても白い目で見られる事は無いし、MTFやFTMを含むLGBTの方々が今よりもっと生きやすくなる社会になると思いませんか?

 実現は難しいにしても、いつの日かそのような社会になる事を、私は心から願っています。

 最後に

 長くなりましたが、最後までお読み下さり有難う御座いました。

 当方はFTM(性別に違和感を感じている女性)であり、MTF(性別に違和感を感じている男性)ではないですが、LGBTの一員として、同じくLGBTの方や、男女関係なく性別に違和感を感じている人が生きづらさを感じにくい、過ごしやすい日本社会になればいいなぁ。と思い、この様な記事を書かせて頂きました。

 私の様な影響力が限りなく0に近い人間が、この記事一つで日本社会を変える事が出来るなんてその様な大逸れた、おこがましい事は思っていません。

 私がこの記事を投稿する事によって、少しでも日本社会がLGBTの方々にとって、より良い方向に向かっていく事を信じる事しか、今の私には出来ませんから……

 後書き含め、最後までお付き合い頂き有難う御座いました。

 末筆ながら、この記事をお読みになられた方々に、今後益々の御健勝と御多幸をお祈り申し上げます。

 ではでは。