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noriyukikawanaka
【自分用メモ】「は」と「が」使い分けの授業資料 2024.12.26
タイトル通り自分用の覚書です。外国人に日本語教える時に役立ちそう。
一橋大学の留学生対象の日本語授業で行った「は」と「が」の適切な産出を目的とする文法の授業(上級前半レベル。105分×3回)の資料(問題+解説)を公開します。これを通して、様々な母語の学習者がほぼ全員自由作文でも「は」と「が」を適切に使用できるようになっています。https://t.co/GEJlioLqX3
— 庵 功雄 (@isaoiori) December 13, 2024
この資料の中で「従属節」という用語を使っていますが、実際の授業では「黄色の主語(従属節の主語)」と「緑の主語(主節・文の主語)」という形で進めており、「従属節」という語は実質的には使っていません。重要なのは「用語」ではなく「用語の指示対象(指示範囲)」です。
— 庵 功雄 (@isaoiori) December 13, 2024
同様に、テイル形・テイタ形の場合も、黄色の使い方(進行中)と緑の使い方(結果残存)、黄色の動詞(非変化動詞)と緑の動詞(変化動詞)という使い方をしています。この場合も重要なのは「用語」ではなく、「用語の指示対象」です。
— 庵 功雄 (@isaoiori) December 13, 2024
文法用語を使わないのがよいわけではなく、必要最低限の文法用語は使うべきですが、文法用語をそのまま使う必要はなく、あくまで、その用語が指す範囲やその用語で区別される概念を学習者に理解させることが重要なのです。
— 庵 功雄 (@isaoiori) December 13, 2024
『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』の「は」と「が」を書いたのが約四半世紀前で、この資料はその改訂版ですが、この資料に行き着く過程で、「は」と「が」に関する三上章の指摘が本質を突いていたことに気づきました。近年の三上ブームの中でこのことが広く知られることを願います。
— 庵 功雄 (@isaoiori) December 13, 2024
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