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2023年12月の記事一覧
「ありふれた演劇について」46
少し前になるが、こまばアゴラ劇場でムニ『ことばにない』後編を観た。「レズビアンアイデンティティを巡る演劇」(公式HPより)を銘打った作品で、「後編」とついている通り、昨年(2022年)上演された「前編」の続編に当たる。上演時間は前編だけで4時間、後編も4時間半あり、身の回りでは内容だけでなくその長大さについても噂になっていた。
私は前編は観ることが叶わなかったので、上演台本を購入して読んだうえで
薬の匂いの手芸店(インタビュー+エッセイシリーズ「フライング・ディスク🥏」Vol.1 石原朋香〈エッセイ〉)
K野さん、と呼んでいる店があった。駅から東西方向に伸びている本町通りの、真ん中あたり。ローソンの隣。いつも「水曜どうでしょう」のステッカーが貼ってある車が、店舗の右側に停まっていた。店に入ると、ふんわりと薬の匂いがして、オルゴールの音色でJ-POPを演奏する有線が流れている。正面にレジと処方箋のカウンターがあって、「動悸、してませんか?」「お腹の調子を整える」などと、大きくコピーが記された健康食
もっとみるパーソナルな身体を舞台上に存在させたい——「作品を作る俳優」としてのあり方(インタビュー+エッセイシリーズ「フライング・ディスク🥏」Vol.1 石原朋香〈インタビュー〉)
—— 今日はよろしくお願いします。
石原 よろしくお願いします。
—— 最初に石原さんの肩書きを教えてもらってもいいですか?
石原 最近は少し変わった言い方ですが「作品をつくる俳優」と言っています。自分の活動を一般的な言葉で説明・分類すると、俳優、デザイナー、それから演出・振付・構成といったパフォーマンスを組み立てる活動をやっています。くわえて、日々のかなり大きな割合を占めている趣味として手
渋木すず「お金の相談会」(たちくらようこ)
11月下旬のある夜、渋木すずさんによる「お金の相談会」が開催されました。
渋木さんは円盤に乗る派&円盤に乗る場のお金周り担当、乗る場メンバーの中ではお金について相当詳しい方です。参加者は、屋根裏ハイツのお金周り担当の渡邉時生さんと、円盤に乗る派主宰かつ円盤に乗る場オーナーのカゲヤマさん、免税事業者の俳優たちくら。渡邉さん、カゲヤマさんは、劇団の助成金や税金のことも気にしなければいけない立場。
12月28日(木)16時~19時くらい オープンデイ「乗る場の日:NEO表現まつり2024作戦会議!」ゲスト・江尻悠介(編集者、ディレクター)
バナー写真:『NEO表現まつり(たちくらようこ「おなやみ聞かせて庭」)』(2023) photo:Ulin Miula
円盤に乗る場では月に一度、「乗る場の日」というアトリエオープンデイを開催して、ゲストの方とお話をしたり、ちょっとしたイベントを開催したりしています。12月は円盤に乗る場のご近所・アラマホシ商店の江尻悠介さんと一緒に、2024年にも予定している「NEO表現まつり」について公開作戦