カワツナツコ スケッチ画集「Sketches 100 - PARIS scene through my eyes」(1)
はじめまして、ブックデザイナーの折原カズヒロです。
ブックデザイナー=装丁家とも言いますが、本のカバーや本文のデザインをする仕事です。出版社などから依頼を受けてする仕事なのですが、ときどき自分がつくりたい本を自分でつくったりもしています。
「自分で作る」というのは紙を束ねて手づくりする…わけではなくて、普通の出版社と同じように「出版する」ことに近くなります。だいたい数百部程度なので「スモール出版(パブリッシング)」という方が近いかもしれません。
今回はそのひとつを紹介します。
タイトルにしているカワツナツコ スケッチ画集「Sketches 100 - PARIS scene through my eyes」です。(関係者は「パリスケッチ」と呼んでいます)
◆パリスケッチをつくるきっかけ
友人のイラストレーター・カワツナツコさんのスケッチ画を見たことがきっかけでした。
ナツコさんの描く絵は、キッズや若い女性向けのカラフルなペーパーアートが中心でした。けれども、友人たちとのパリ旅行から帰ってきて突如として描き始めた絵は、これまでとはまったく別のモノクロのスケッチ画。それがどれもオシャレでカッコいい!
時には大胆に、時には繊細に描かれた絵にすっかり魅了されました。
そしてそれを「100枚描く」とナツコさんはSNS上で宣言しているではないですか!
それだけ点数があれば1冊の本ができる。早速、声をかけて100枚のスケッチ画を収めた本を作ることを提案、あれこれがんばって1冊の本にまとめました。コンパクトにスッキリとかわいい本になりました。
仕様は148×148mm/120ページ(モノクロ112ページ・カラー8ページ)/コデックス装
CDに近いサイズ感です。コデックス装とは、背がむき出しで作りかけのような無骨なイメージの製本法。横から見るとこんな感じ。
装丁や本文について、そしてもちろん中身についても紹介したいことはたくさんあるのですが、それについてはまた後日。
◆パリスケッチ刊行記念の個展を開く
そしてつくったからには売りたい、人の手にとどけたい。
実はデザインスタジオの半分をギャラリーにしていまして、そこで100点の絵を飾る展示会を開きました。(2020年6月22日〜28日)
スケッチした絵をスキャナーで取り込んでベタ塗りをするという手法だったので、印刷したものを手づくりのオシャレなジャケットを展示しました。小さい絵がほとんどだったのですがエッフェル塔だけはどーんと大きく。
緊急事態宣言が明けつつもコロナ禍にあり、梅雨の時期でもありましたが大勢の方に観ていただき、本も絵も買っていただきました。ありがたい!
◆カワツナツコ 表参道スケッチ展「OMOSKE」
そしてこの3月に、ナツコさんが表参道を描く展示を開催することになりました。
会場:山陽堂珈琲(山陽堂書店3F)
期間:2021.3.17(水)〜27(土) 日・月休み
時間:平日13:00〜19:00 土曜13:00〜17:00
facebookページ
主催・会場は表参道交差点角にある山陽堂書店の3Fの山陽堂珈琲。私は企画として関わらせていただいてます。
山陽堂書店にパリスケッチの本を置いてもらっているのですが、こちらの3Fに喫茶スペースがあります。ここからは表参道の交差点が見下ろすことができます。すばらしいロケーション。書店の萬納嶺(まんのう りょう)さんがネルドリップで珈琲を淹れています。このコーヒーがとってもおいしい! 濃さの調整もしてくれます。
間もなく開催のこの展示、こちらについてもまた詳しくお知らせしていきます。
ひとまず最近の活動の紹介でした。このあともブックデザインの仕事や、自作の本や展示活動についてこちらで書いていこうと思います。お見知り置きを!
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パリスケッチの本はこちらの山陽堂書店で購入できますし、西荻の旅の本屋のまどにもあります。またオンラインでも販売しています。
タイムレスブックスショップ
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