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MCU批判のご紹介
ハリウッド映画の「重鎮」「巨匠」たちがMCUに対して批判的な発言をしているわけですが、興味がでて、ちょっと調べてみました。
さて、大監督たちがMCUに対して何を言っているのか?
いくつかご紹介します。(翻訳ソフトで訳しました)
まずは、発端となったマーティン・スコセッシの発言から↓
MCUを観ようとはしたよ。でもわかるだろ?あれは映画じゃない。
正直なところ、いちばんあれに近いのはテーマパークだと思う。
よくできているし、俳優はあの世界の中でベストを尽くしているが、感情的、心理的な体験を伝えようとする映画ではないんだ。
そして、これを聞いたフランシス・フォード・コッポラ↓
マーティン・スコセッシが「マーベル映画は映画ではない」と言ったが、彼は正しい。
なぜなら私たちは映画から何かを学び、何かしら啓発、知識、インスピレーションを得られると期待しているからだ。ああいう同じような映画を何度も見て、何かを得る人がいるとは思えない。
マーティンが「MCUは映画ではない」と言ったのは優しいね。
彼は「クソだ」とは言わなかった。私はクソだと思ってるよ。
いや、すごい言いようですね。MCU初期ならまだしも、2019.10といえば、エンドゲーム公開後ですよ。
やっぱあれかなあ、エンドゲームが売れすぎて、イライラしとんのかなあ笑
で、かたやスピルバーグは、やっぱ少年というか大人というか↓
私はリチャード・ドナーのスーパーマン、ノーランのダークナイト、アイアンマンの1作目がとても好きです。
ただ、最も感動したスーパーヒーロー映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』です。
あの映画を観終わったとき、私は今までにない気持ちで映画館をあとにしました。観たあとで、無駄にシニカルになったり、ギスギス批評したりしなくてもいいんだ、と。
スコセッシ、コッポラとは意見が違うようですね。
ジェームズ・ガンは上記のコメントに感動して次のようにFBに投稿しました↓
スティーブン・スピルバーグが、カンヌで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」について語った。おそらく私の人生の中で最大の賛辞だ。
子供の頃、『レイダース/失われたアーク』が大好きで、いったいどんな人たちが作ってるんだろうとドキドキした。それで監督になる勉強をしたし、おかげで今日も映画を撮っているんだ。
スピルバーグに褒められるってのは映画少年からしたら夢みたいなお話やな。
さて、スコセッシの追加の言い分もありました。
アイリッシュマンの公開インタビューにて↓
この手の(アイリッシュマンのような)映画はもうほとんどないんですよ。「あなたは自主制作でも映画を作れるじゃないか」と言う人がいる。それは我々を隅に追いやることだ。芸術を隅に追いやることです。
テントポール映画、大作コミック映画、あれらはテーマパーク映画であり、ほぼすべての面でよくできています。ただし、あれは別の映画形態、あるいはまったく新しい芸術形態なのです。
私たちは、テーマパーク映画ではない映画を上映してくれる映画館があることを望んでいます。もし上映されない場合でも配信というチャンスがありますが、配信では映画を観る体験が変わってしまう。もう2、3年もすれば、映画館で上映されることはなくなってしまうでしょう。
なるほど、こうやって言い訳を聞いてみると、大作娯楽映画ばっかり映画館にかかり、自分の映画がかからないのが嫌なのかもしらんな。
もっとワシのアイリッシュマンを上映せいや!と、そういうレベルの不満なのかもね。
リドスコの御大も吠えています↓
リドリースコット:
いつだって最高の映画というのはキャラクターによって動かされてる。
スーパーヒーロー映画の話をしてやろうか? メタクソにしてやるよ。ぶっ潰してやる。あいつらはクソほど退屈なんだ。
DEADLINE: スーパーヒーロー映画への一番の不満は?
リドリースコット:あいつらの脚本はクソつまらない。
私は脚本が素晴らしいスーパーヒーロー映画を3本作った。ひとつはシガニー・ウィーバーと共演した「エイリアン」。あと「グラディエーター」と、ハリソン・フォードの..……
DEADLINE: ブレードランナー
リドリースコット:そう、この3本はスーパーヒーロー映画だ。
で、どうしてもっと優れたストーリーのヒーロー映画がでてこないんだ?
まあ、あれか……特殊効果に頼っちゃてるんだな。だから特殊効果のプロからしたら退屈なんだよ。あんなの、金さえあればできることだから。
ブチギレてますね笑
スコセッシ(79)、コッポラ(83)、スピルバーグ(75)、リドリースコット(84)。みんなおじいちゃんやな。
日本でいうと宮崎駿(80)とか北野武(75)とかそういう世代か。
そう考えたら、老人たちが新しいものにケチつけてる構図としてわかる気がする。駿がMCUを好意的に評価するなんて、想像できない。
では若者はどう言っているのか。出演者の声も拾いました。
ワンダ役のエリザベス・オルセン(33)↓
近年マーベルに向けられた批判について、彼女(エリザベス・オルセン)のような立場の人はどう感じているのだろう。最も物議を醸したのは、マーティン・スコセッシがMCUの映画を、映画というより「テーマパークに近い」と評し、『ゴッドファーザー』のフランシス・フォード・コッポラ監督は「見た目だけ何度も変えて作られたプロトタイプだ」と評したことだ。
オルセン氏は、MCUが劣ったタイプのアートであるかのように語られることに、不満を感じるのだと言う。
「私たちがインディーズ系の芸術映画を作っているとは言いませんが、私たちのスタッフが馬鹿にされているようでムカつきますね」と彼女は言う。「チームには、本当に素晴らしいセットデザイナーや衣装デザイナー、カメラ技術者がいます。こういった批判は、受賞歴のある制作陣や、MCUのプロジェクトに携わっている人たちを貶めることになると思うのです」
「俳優の立場から言えば、それぞれ別のタイプの演技があることは理解できます。しかし、マーベルをバスから投げ捨てるのは、何百人もの非常に才能のあるスタッフを捨てるのと同じですね。そこが気になるところです」
スパイダーマン役のトム・ホランド(25)↓
スコセッシに『マーベル映画を作りたいか?』って聞いても、彼にはわからないよ。だって作ったことがないから。
僕はマーベル映画も作ったし、アカデミー賞で話題になった映画も作った。2つの映画のたったひとつの違いは、片方の制作費がとても高額だということ、本当にそれだけだよ。
僕がキャラクターを分析する方法や、監督がストーリーやキャラクターの成長を描き出す方法はぜんぶ同じで、ただスケールが違うだけなんだ。
だから、マーベル映画は本物のアートだと思う。
ベネディクト・カンバーバッチやロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソンという、オスカーを狙える映画を作って、スーパーヒーロー映画も作った人たちに聞いても「同じだよ、ただスケールが違うだけ」って言うと思うよ。オスカー映画には”全身タイツ”が足りてないだけさ。
やー、なるほど。同感ですね。
結局思うのは、手塚治虫という神ですら、若い才能が出るたびにケチをつけて、「あんなのはマンガじゃない」とキレてきたわけでして。
そういうのはたぶんクリエイターの嫉妬なんでしょうね。
老いたる巨匠たちは過去にグッドフェローズを作り、ゴッドファーザーを撮り、エイリアンを生み出してきたわけですけど、ここはひとつ、MCUに触発されて、またひとつ狂った映画を生み出して頂きたいと思ったりします。