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高校生は「綿矢りさ」を読むべし。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:小説家になろうと、教室に通ったり、名作をたくさん読んだり、書き写しをする必要なんてない。ただ、今の君の気持ちを素直にノートに書き付けておけばいいんだ。なぜならば、それこそが文学作品だからだ。トップ画はhttps://x.gd/JS00I

おすすめの本は綿矢りさの「あれ」

学生
「のろちゃんのオススメの本は何?たとえば小説ではなんかある?」

野呂
「綿矢りさ。蹴りたい背中」だよ。

https://x.gd/o0cSY

彼女はいま40代なかばくらいかなあ、でも16歳の時にこれを書いて芥川賞をとったんだ。

学生
「どんな本?」

野呂
「それが全然覚えてないんだ」

学生
「ざけんなよ、すすめておいて、中身わかってないのかよ!」

野呂
「そこなんだよ、わかんなかったんだ、中身が、だから奨めてるんだって」

学生「どゆこと?」

野呂
「全然理解できなかったんだ、さっぱり。でもかんがえてみれば当たり前なんだ」

天才・綿矢りさが16歳の時に、「自分の感性だけで」書いた小説だからだ。

学生
「そうか、じいさんの感性では、16歳の感性は理解できなかったんだな、でも、わかんないものをすすめるのはおかしくね?」

野呂
「いや、なぜなら、ここに、キミたちが今、ものを書かなきゃならない理由があるからだよ」(きっぱり)

感性で書け

学生
「何言ってるかわからない!」

野呂
「ようするに、若者よ、書を捨て、書けよ、スマホなんかやってる暇があれば、書けよ」ってことだ、「君の感性が枯れちまう前に、な」

学生
「そうか、若い感性は、今が一番みずみずしいから、それを書き付けておけ、」ってことか。

野呂
「そうなんだ。感性を思いのまま書いておけば、それが文学作品になる、かもしれないって事だ。」

学生
「でも、蹴りたい背中って、感性じゃなくて理性で書いた本格的な文学じゃねえの、おまえがわかってなかっただけの話じゃないのかなあ。」

野呂
「そうかもなあ。読書家でもない俺が文学を語るなんて100年早いかも」

でも、だ、オレが言いたいのはこういうことだ。

年をとるにつれ人間は小利口になっちまう。

感性、感じる力っていってみれば青春だから、大人になるとそれはなくなっちゃうんだよ」

僕の好きなオールディーズ、CCRのサムディネバーカムズという曲に、こんな詩があるんだ。

♫時がたち、涙を流し、そして俺はほこりにまみれちまったTimes and tears go by, I collected dusts ♫

そうさ、年をとればいやでも苦労をして、分別くさい大人になっちまって、感性なんて青くさいものには、知らず知らずのうちにふたをしちまうのさ。

学生
「俺にはまだその心境はわからねえよ」

野呂
「だからこそ、書くんだ。

日記でもいい、小説を書く必要なんかない、ただ、おまえの気持ちを綴れ、書き付けろ!」

小賢しい、読者を引きつけるテクニックは、おとなになってからでもいいよ。

キミの感性が文学になりうることを忘れずに。」

学生
「まあでも、じいさん、ばあさんの枯れた感性っていうのもありだとは思うけど」

野呂
「じゃあ、オレでも芥川賞とれるかもしれないってことか?」

学生
「その気で頑張れよ」

野呂
「うん。」

さて、読者の方から「おすすめの本を教えて下さい」とのお尋ねがあったので、第一弾として小説のおすすめを書いてみました。

僕が本を語るなど100年どころか1万年早いのですが、せっかくリクエストをいただいたので、書かせていただいた次第です。

野呂 一郎
清和大学教授

野呂一郎プロフィール


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