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オレ流日産再生計画 その三(最終回)「理性より感情」が答えだ。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:今年書いたnoteをふりかえると、考えないで感情のおもむくまま書いたnoteの方が、いいものがかけた気がする。どうやら脳科学もそれが正しいことを示唆している。さて、これは日産vsホンダにも応用できそうだぞ。トップ画はhttps://x.gd/nLr0C
今年もありがとうございました
みなさま、今年も1年、拙いnoteにお付き合いをいただき、まことにありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
というわけで、何か今年1年を振り返ろうと考えているのですが、noteのことに関して言えば、感情にまかせて書いたもののほうが、理性的な、つまり頭で考えて書いたものより、出来がよく、皆様の評価も高かったような気がしています。
偶然見た、The Wall Street Journalに、この僕の感覚を肯定するような記事を見つけました。
冒頭では、理性が感情という荒くれ者なんかに負けるわけない、とあります。
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「何千年もの間、西洋では理性(reason)vs感情(emotion)の果てしない戦争が続いてきた。
理性はあくまで冷静、合理的、洗練されており、一方感情は原始的、衝動的で、しばしばひとを道に迷わせる、というものだ。
だから賢者は、情熱を抑え、コントロールする「理性」を使うのだ。
科学者、企業のエクゼクティブ、そしてあらゆるよき思想家は、感情的になることを避け、客観的であろうとすべきである」。
しかし、最新科学はこれを否定する、と続きます。
「最近の脳科学は、この考え方に一撃を浴びせる。情熱は時として賢く、殆どの場合理性を導き、我々を合理的にするのだ」
フジコ・ヘミングさんの慧眼
先日、世界的ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの特集番組を見ました。
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彼女は、その昔先生たちから「楽譜通りに弾け」と指導されましたが、「そんな人間はロボットじゃないから、そんな弾き方は出来ないわ」と突っぱね、自分を貫いた結果、「魂のピアニスト」と呼ばれる地位を築きました。
なるほど、最新理論も世界的ピアニストの実例も、「感情で、情熱で行け!」と言っているわけか。
僕の幼稚な感覚も、まんざら間違いではなかったということかな。
やっぱりホンダ✕日産はダメな理由
いま、ひらめいたんですけれど、この感情>理性は、理論になるかも。
これをシリーズにしている「オレ流日産再生計画」に応用すると、こうなるのでは。
つまり、経営もピアノも、感情=情熱のほうが、リクツより大事だ、ということです。
日産とホンダが一緒になることで、組織としての情熱は絶対に弱くなりますよね。
そうすると、今回の合併案は失敗、ということになる。
パッションは弱くなりますって。
企業文化すなわち、価値観がぜんぜん違うもの。
言ってしまえば、日産は官僚的であり、ホンダは革新的です。
なんたって、ホンダは創業者本田宗一郎イズムが残っているはずですから。
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ホンダが日産を懐柔して「はっちゃけちゃいましょうよ、日産さん、エイエイオー!」となって一丸となれば、話は別、です。
ホンダの三部敏宏(みべ としひろ)社長が、精神的に日産を乗っ取れるかが、カギになりますね。
でもねえ、日産の内田社長は、「日産、ホンダ、三菱、それぞれを尊重して・・」なんて言っているようじゃねえ。
三部さん頑張れ、とだけ言っておきましょう。
さて、みなさま、これで日産vsホンダシリーズは終わりです。
日産のあるべき姿については、武智倫太郎先生のこのnoteを御覧ください。
僕も、来年は小賢しくウケようなんて考えずに、感情にまかせてnoteを゙書こうと思っております。
来年もよろしくお付き合いください。
よいお年をお迎えください。
野呂 一郎
清和大学教授
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