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これからは”空気ビジネス”の時代だ。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:コロナの副産物としての”換気”の問題。空気の入れ替えが大きなビジネスのヒントなのに、日本企業はこれに気がついてない件。これからは”空気ビジネス”の時代だ。

換気の重要性

ニューヨーク・タイムズはこう主張します。

「コロナ・パンデミックが人類に残した最も重要な教訓の一つは、ウィルスは簡単に室内の空気を通じて広がることが明らかになったことだ。

専門家はビルの管理者にベンチレーションventilation空気循環システムを必須とし、人々には窓を常に開け放すことを勧めるようになった」

ニューヨーク・タイムズWeekly7月23日号

しかし、これは100年も昔に、言われてきたことなのです。

100年前にアメリカ、ヨーロッパは伝染病の猛威にさらされ、当時の公衆衛生制度は「フレッシュ・エアを取り込むことがすべて」を基本に改革され、オープンエアの住宅、病院、施設が次々に作られていったのです。

喉元過ぎれば熱さを忘れる人類

人類はすぐに痛みを忘れる存在なんですね。

https://qr1.jp/nNyWG0

この100年、社会はその教訓を忘れてしまいました。

しかし人類が能天気だから、だけでもありません。

医学のマーケティングにやられたのです。

「病原菌はお薬やワクチンで抑えられますよ」という宣伝が効いて、インフラの問題は脇に置かれてしまったのです。

ある意味では100年前よりも、今回のコロナのほうが深刻だったからです。

今回のコロナが前代未聞と言われる理由は、世界がグローバルに繋がってしまったからです。

世界中にこの伝染病が広がり、その広がりが大きかった分、人類が受け取った教訓も苦いものになると同時に、その分析もより深く正確になったのです。

その結論が、「換気をよくすることが、コロナ撲滅の根本」なのです。

https://qr1.jp/POBCGY

換気に関心が薄い日本

しかし、日本はこの教訓があまり共有されてないように思うんです。

「厚生労働省が、換気が大事だと言ってますよ」程度のものです。

日本人の好きな通勤や会社ワークが戻ってきた今、企業はベンチレーションというインフラ改革をやってるんでしょうか。

そうは見えないし、バスやタクシーなども、特別換気がよくなったとは思えません。

お店や施設も「マスクしてください!」とお客に呼びかけるのはいいけれど、換気システムを刷新しました、などのアナウンスは聞いたことないですね。

ビジネスのアップには「何よりもお客様の安心、安全に心がけております」っていう覚悟と態度がなにより必要なのに、企業側は一体何をやってるんでしょうね。

スーパーのレジは、今でもビニールカバーに覆われ、客との距離がとられるようになっています。

しかし、従業員の皆さんは、コロナが収束気運とは言え、心配だと思いますよ。

従業員、お客様双方が安心できる、ベンチレーションシステムを導入したらどうなのかしら。

安心安全が、マーケティングの基本ですよ、今の時代は。

なぜ、電車通勤のほうが頭がよくなるのか

僕は職場の大学が木更津市にあるんで、通勤で東京から高速バスに乗るんですよ。

「換気システム作動中」とか書いてあるんですけれど、「えっ?どこが?」という感じなんですね。

これ、ダメだな、と思いました。

いくらインフラ改革をしても、それが客に認知されなければ意味がないんです。

ベンチレーション(換気システム)を変えてくれたんなら、それを「見える化」しろ、っていいたいんですよ。

「ただいま自動で換気を実行中です」とか、アナウンスを入れて、実際お客には見えない作動中の映像を流す、とか。

僕は、バス会社には悪いけれど、ほんとにやってんのかなあ、って疑問に思うんですよ。

なぜならばこんな事があったからです。

いつもバスに乗ると、「今日こそは勉強しよう」と思ってるんですけれど、なかなかニューヨーク・タイムズを読むのが進まないんですね。ちょっと読んだと思ったらいつの間にか寝てる(笑)。

疲れてんのかなあ、と思ったんですけれども、この間久しぶりに山手線に乗って、すべてがわかったんです。

山手線では、ニューヨーク・タイムズがスルスル読めるじゃないですか!

バスでは1記事読めずに寝てしまったんですけれども、山手線では30分で5記事くらい読めて、それも頭もスッキリしてるんです。

https://qr1.jp/F4qAKo

読めたんです、これは「電車はひと駅ごとに嫌でも換気するから」なんです!

皆さんに断言します、「知的生産性を考えるならば、バスより電車ですよ」って!

もう明日から、通勤はバス辞めて総武線にしようかな、まじでそんな気持ちになっています。

みなさんも、仕事の効率が上がらない時は、窓を開ければいいんですよ!

空気ビジネスを始めよう

日本では、コロナで我々が気がついたことと言えば、「移住もいいかな」ってことですよね。

リモートワークで、どこでも仕事していいってことで、久しぶりに実家に返ったり、ワーケーション(仕事プラス休暇)で田舎に行っていたあなたは、都会との違いを実感しましたよね。

https://qr1.jp/WVu9c4

その一番の違いが「空気」でした。

こんなに田舎は空気がおいしかったのか!という発見です。

僕もプロレスの仕事で、以前住んでいた新潟に帰ることがありますが、その度に「空気が違うなあ」と実感しますね。

「空気のために、転職や移住もありだ」、そういう空気が世の中に漂っているんじゃないでしょうか。

今日見た本の宣伝に「熟睡したければ、寝室のドアを少し開けて寝るがいい」というのがありました。

酸素が多く取り入れられるから、というのです。

フレッシュエアがいかに健康に大事か、ということですね。

そのエアにも品質があります

地方自治体は都会の人に移住を呼びかけるのに必死ですが、もっと土地の空気を分析して、科学的研究結果をもとに、「ここ熱海の空気は、とりわけ経営者の方にいやし効果を与えることが判明しました」とかやればいいのに。

その他にも、「空気マーケティング」は、無限にあります。

今日はこのくらいで。

皆様、会社でもご自宅でも1時間に一回、窓を開けることをおすすめしますよ。

野呂 一郎
清和大学教授




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