苦しいことだったり、辛いことだったり、本当にいろいろありますけど、 でも、だからこそできることがあると思うので、 一歩ずつ頑張ります。
リオデジャネイロオリンピック・水泳400m個人メドレーの
金メダリスト、萩野公介選手が、
東京五輪の延期が決まったころに述べた言葉です
(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』)。
右肘の手術もあって昨年度、引退もささやかれるほどの不調に陥った彼は、
本年2月のオリンピック選考会の前哨戦「コナミオープン」における
400m個人メドレーで、自己ベストに14秒遅い4位になりながら、
それでも「一人の水泳選手になれた」とつぶやきます。
もがき続ける彼を象徴する、この最低限の感想から何日かして、
新型コロナウィルスの影響で選考会が延期となり
「時間をもらったな」という境地に、たどり着いた萩野選手。
そして発せられた冒頭の真摯な言葉は、
恐らく萩野選手が意識しないにも関わらず
アスリートだけではない、この世を生きる恐らくすべての人々に
向けたメッセージとなったのです。
苦しく、辛く、悲しく、切ない、ことも多いこの人生において、
だからこそできることがあると思い直す、反転攻勢。
勇気400m倍です。