飛騨三十三観音霊場 第二十九番 法圓山 禅通寺(臨済宗妙心寺派)
第二十九番 法圓山 禅通寺(臨済宗妙心寺派)
本尊
法圓山禅通寺(臨済宗妙心寺派)
高山市奥飛騨温泉郷一一三三
釈迦牟尼佛
十一面観世音菩薩(通称 騎鞍観音)
この寺は、『騎鞍権現』をまもる山伏の草庵が、寺の始まりと考えられています。
貞観年間、乗鞍岳に三年つづけて紫雲がかかり、めでたい山として禁中に伝わり、
後に山伏の信仰をあつめて『騎鞍権現』が祀られました。
文明十五年、北陸の国泰寺から中興の開山に、久嶽祖参首座を迎えて禅宗になり、爾来、五百年以上の歴史を有します。
十一面観音立像は、鎌倉期の作といわれ、『騎鞍権現(歓喜天)』の本地仏であり、江戸時代から今日まで続く「観音講」の本尊でもあります。
ご利益は、『夫婦協和・智財興隆』(夫婦の協力と和合・良い知恵を授かり財を成す)と信仰され、
商売や事業をする人に人気があります。
また、円空上人は元禄三年、約一年間逗留され、湯浴みのかたわら沢山の仏像と和歌を残しました。