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エッセイ カマキリこわい 

 カマキリが苦手です。苦手というより、怖いと言った方が近いかもしれません。カマを振り上げて威嚇してきますよね。キーッというような唸り声が聞こえてきそうです。「螳螂の斧」という言葉があって、人間にとっては、なんでもないものなんでしょうが、それでも怖いです。
 昆虫というか虫の類は子どもの頃、昆虫採集にも夢中になったし、決して嫌いではないのですが、苦手なものは結構あります。カマキリ、クモ、ゴキブリ、ガ、ムカデ、ミミズ・・・攻撃性を持った生き物は苦手ですね。こちらに攻撃的な姿勢を見せるもの(ゴキブリは空を飛んで飛び掛かってきます)、毒をもったもの(ガのように毒々しいもの)、肉食、夜コソコソ動く物。ミミズがなぜ嫌いなのかはイマイチよくわかりませんが、いまだにさわれないです。カブトムシやクワガタは、強いですが、木の蜜をなめていますから、やさしいです。
 昆虫以外のもので、嫌われ者って結構いますよね。例えばカラス。野口雨情が、カラスは「(自分の子が)カーワイ カーワイと鳴くんだよ」と歌にしましたが、あまり効果はなかったようで、カラスはいまだに嫌われ者です。ところがネズミはどうでしょう。本物のネズミは最近あまり見かけなくなったかもしれませんが、昔の家の天井裏や縁の下には必ずネズミがいたもので、かじられやしないかと、男でも怖かったです。そのネズミを一躍世界の人気者にしたのは、ディズニーでした。ミッキーマウスというキャラクターがいまだに大人気です。クマもそうです。あれほど狂暴で恐ろしいクマが(パンダは別格)、いざキャラクター化されると子どもに大うけです。
 カマキラスとかクモンガという怪獣が昔いましたが、カマキリやクモの可愛いキャラクターを作ってくれる人はいないかなあ。

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