つくる、つくる、つくる、
ご近所の農家さんのひょうたんが
ずっと気になっていた
私のしんだおじいちゃんは学校の先生で
ひょうたんを栽培し、ひょうたんの水筒を作り
漆を塗って卒業式に生徒にプレゼントしたと聞いていた
実家のいたるところに
小さなひょうたんが吊り下げられていて
それは全部おじいちゃんが作ったものだった
実際、生っているひょうたんを見るのは初めてで
見たときに胸がときめいた
12月に引っ越しをしてから
ご近所付き合いなんてしていない
でも気軽に話せるご近所さんができたら嬉しいな
と心の奥では思っていたのと
できれば農家さんとお知り合いになりたい
田植えの時期は親戚の方もきて
家族みんなで田植え
今は収穫の季節
そのお宅の窓からこぼれる光は
本当にあたたかくて
話したことはなくても好きなご近所さんだった
話しかけるチャンスがきた
休日に夕方、旦那さんと散歩しながらススキをとりにいった時
農家さんの家の前を通ったら奥さまがちょうど歩いていて
私の中の誰かに背中をおされて(多分おじいちゃん)
気づいたら「あのぅ!」と声をかけていた
「立派なひょうたんですね。」
どうやらあのひょうたんは
お孫さんが育てているものらしく
ひょうたん作りも学生のお孫さんがしているそうだった
「素敵なお孫さんですねぇ。」
と話したら
変わってるのよね、と笑っていた
そして、大きなひょうたんを2ついただいた
嬉しくて跳ねた!
そして、すごく気さくで話しやすい、素敵な奥さまだった!
お礼にすぐ魚の缶詰を持っていったら
ひょうたん作りをするお孫さんが玄関に
ひょこっと顔を出した
夕飯の時間だった
胸が熱くなって
あぁ、おじいちゃん
ありがとう
と思った
翌日
実家へ行き
穴を開けれそうなものを探す
蔦の大きさに穴を開ける
開ける
開ける!
長い棒で下まで通す
下まで穴が開かないように気を付ける
全部入るバケツにいれる
水で充たして蓋をして重石をする
大きいひょうたんは浮力がすごい!
ちゃんと全部浸して、穴に水が入ることが大事
中が腐ってドロドロを出す
そのドロドロが、超臭いらしい
ご近所迷惑になるくらい
しかし、その臭いをかぐのも楽しみだ
私は初めての体験が好きなのだ
約15日はこの水の中にいれて
中を腐らせ、その後に乾燥させます
うまくできますように
なかしましほさんの
「まいにち食べたいごはんのようなケーキとマフィンの本」より
りんごのケーキをつくる
りんごを煮て
泡立てた卵に粉を合わせて
植物性の油と煮たりんごを混ぜてオーブンで焼く
つくる
と心が整う
甘さ控えめの
主食にもなるケーキ
特別じゃない日にどんどん作りたい
暮らしの中に「つくる」時間を増やしたい
自家製酵母作りに挑戦
1日目
8日後にはパンが作れるかな
気を緩めたら
胸がキュッとなるニュースが続き
なんだか本当に生きるの大変だなみたいに感じることがある
手を動かして
「つくる」ことに支えられています
自分の手をみつめて
ありがとうと感謝して
この手で触れることで
世界との境界線をなぞって
なるべく優しくありたいです
私には
自分を抱き締めたり
空に手を合わせたり
ねこたちを撫でる手がある
手には力がある
わたしにも
あなたにも
すべての人に
おやすみにゃさい