
天国はゼロ・ポイント・フィールド|44冊目『死は存在しない』最先端量子科学が示す新たな仮説
田坂 広志(2022, 光文社新書)
それってあるかも! う〜ん、都合良すぎかも
自分は、瞑想とか禅とか、あるいは世界観や宇宙観といったことに昔からとても関心があります。
それで、noteでは『禅と生きる』、『図解まるわかりメタバースのしくみ』『Compassion』の本の読書メモを書いています。
前回の『「複雑系」入門』への興味も根っこは同じ好奇心からきてるのでしょう。
田坂先生は最初に、私たちの世界を突き詰めていくと、すべてが波動であり、すべてのできごとのすべての情報は波動情報としてホログラム原理で「ゼロ・ポイント・フィールド」に記録されている、と言っています。
この宇宙に普遍的に存在する「量子真空」の中に「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれる場があり、この場に、この宇宙のすべての出来事のすべての情報が「記録」されているという仮説
自分も同じようなイメージを抱いていたので、とても面白く感じて、ワクワクしながら読み進めました。
ゼロ・ポイント・フィールドという特別な場所があり、そこにつながって不思議なことが起こるという仮説はとても興味深いのですが、しかしそれであらゆる世界の不思議の答えを出そうとするので、「それはちょっと都合良すぎんじゃね?」と腑に落ちない気持ちにもなりました。
ところが、さらに読み進めていくと、地球そのものが巨大な生命体であり、生命体としての地球にも意識があるという仮説が語られ、「なるほどその可能性はあるな」とまた面白くなりました。
と、複雑系のフラクタルが頭によぎりました。
地球が生命体であり独立した意識を持っているとして、地球の構成要素である、我々人類をはじめとする生物が、個別にそれぞれの意識も持つということは、例えば、私という人間の構成要素である手や足や内臓や細胞の一つひとつにも意識があるという仮説を持つことができるのかな、それってNLPの「パート」のことみたいだな、とか思いました。
パート
無意識(深層構造)に存在する、それぞれ意味を持った感情・価値観・信念・トラウマ・習慣などで作られた部分をパートと呼ぶ。
どのパートも自分が作り出したもので、肯定的意図を持って存在している。
NLPでは、このパートを扱うのが特徴である。
NLP用語集(https://www.nlpjapan.jp/nlp-glossary_case/glossary_ha/)
さらにさらに読み進めると、僕の連想とは逆方向に、地球からさらに大きく拡大していき、地球を飛び出して「宇宙意識」という発想になったので、ちょっとまたわけがわからなくなりました。
ベストセラーの超話題の本ですから、面白いことは面白いのですが、説明されていることのすべてに共感できるかといえば、それはそうではなくて、共感と違和感を交互に繰り返しながら読み切りました。
I love youでゼロ・リミッツの場所へ
5年くらい前に本屋で見つけて衝動買いした文庫本があります。
『人生が変わるホ・オポノポノの教え』という本です。
すごく興味深い内容で、面白くて何度か読み直しているのですが、何度読んでもいまだに理解ができません。
『死は存在しない』を読み終えて、すぐに頭に浮かんだのがこの本のことでした。
今、このタイミングでもう一度読み返したら、ホ・オポノポノの正体がわかるのではないかと思ったのです。
ホ・オポノポノはハワイのヒーリングメソッドで、クライアントに一度も接触することなく、クライアントの問題を解決したりします。
ある問題があったときに、その問題を自分にすべて責任があると考えるのだそうです。
問題は、「記憶」として人々の潜在意識にプログラムされたものなので、それをゼロの状態に戻すことで解決します。
他人の中にあるプログラムを、他人から消去するということではなくて、他人の中に嫌なものがあるとすれば、それは自分の中にもあるということなので、それを清めていくのだといいます。
そうするとそれは相手からも消えていきます。
人生のあらゆるものごとに対して100%責任を負うので、自分をきれいにすると世界もきれいになります。
なぜなら、自分こそが世界であり、外に見えるものは投影であり、幻想であるからだそうです。
わかるような、わからないような。
自分を清めるためには、以下の4つを口にして神聖なる存在に語りかけます。
I love you.
I'm sorry.
Please forgive me.
Thank you.
クリーンにすることでゼロの状態にすることができます。
そのゼロの状態をゼロ・リミッツの場所といいます。
ゼロ・リミッツ⁉︎
それってゼロ・ポイント・フィールドのことなんじゃ⁉︎
ゼロ・ポイント・フィールドとゼロ・リミッツの類似性
『死は存在しない』のゼロ・ポイント・フイールド仮説では、ゼロ・ポイント・フィールドにアクセスするために人々は、瞑想や坐禅をして、祈り、修行をします。
ホ・オポノポノではI love you. I'm sorry. Please forgive me. Thank you. と繰り返し唱えることで自分を清め、プログラムを解除し、ゼロ・リミッツで霊感と接続します。
なんか、似てますね。
僕の考えた「ゼロ・ポイント・フィールド仮説のゼロ・リミッツ仮説」は、田坂先生が『死は存在しない』で説明していることがゼロ・ポイント・フィールドに関する「理論」であるとしたら、その領域にアクセスする「ハウツー」の一つがホ・オポノポノなのではないか?ということですが、皆さんはどう思いますか?
次は『ザ・シークレット』を読みます♡
今回はグラレコもマインドマップもなしです。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
スキ♡の応援よろしくお願いいたします。