不可思議などろどろ
十日に一度
朝から大雨
それでもわたしは電車に乗る
心の何処かで行きたくないと
途中で電車が止まってくれないかと
そう思いながらも
たどり着く
雨の中、神様へお勤めをする
みんなやさしい人なのに
寄ると触ると
心のほこりをつんでいる
人間は生きてるだけでほこりをつむ
そのほこりをはらうためにお勤めをする
その後にふと見せられる
心の汚れ
なんとなく感じている
みんな大人だから
おくびにも出さずに
楽しげに笑っている
あぁ、これが心をよごすほこりだったのかと感じてしまう
不可思議などろどろを身にまといながら
他人事のようにしているが
わたしの中にも同じものがあることを見せられる
大雨の日に心の汚れを流されて
わたしはきれいなこころになる
それでも神様のもとを一歩でも飛び出せば
わたしのこころはまた不可思議などろどろに戻っている
だからなのか
十日に一度通いたくなる
神様のもとへ
また不可思議などろどろを抱えながら
いつも恋しくてたまらない
神様のもとに
わたしはこうして救われているのか
電車が止まる寸前に
帰れることができて
良かったと
おやさまのやさしいこころ
お社様のやさしいこころに触れられる
いつもいつも素直なこころだけでは生きられない
それは小さな矛盾
小さな違和感
不可思議などろどろなこころ
小さなうちに流してもらう
自分ではない
神様に
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