セピア色の桜🌸

珍しく歩いてみる

川沿いの桜並木

ちらちらと花びらが舞う

あれは何年前だろう
車で川沿いを上っていた
きれいな桜を見つめながら

淡々と
母にも見せて上げたいと感じた日

父の具合が悪くなり
もうあんまり時間がないと思った時
小学校の校庭で
二男の少年野球の練習を見ながら
八重桜の花びらが風に流され
激しく舞っていた

あの時の花びらもセピア色

父は桜が好きだった
桜が咲くと花見に出かける
家のそばの公園に
「もう咲いたかな」と

父と母との思い出は
鎌倉に出掛けた時
桜の花が満開だった

長男が産まれる
ほんの少し前
お腹の大きなわたしを連れて
歩き回る

まさかそれから十日後に
この世に飛び出してくるとは
予定日より二週間ばかり早かった

その数日前に中島千波の桜の絵を見る

あの時のことは全てがセピア色

私の中では

あきらさん、いつもお題をありがとうございます

私の中ではいつの間にかセピア色に変わっている桜です…