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お茶のお稽古は…

お師匠さんに無茶振りされて
それでもついて行く私ってなんなのだろう

お断りをすればいいことなのに
「はい」と受けている
最近では全てのことを「はい」か「YES」しか返事をしてない私だけれど

お点前を人前でやることもいい経験になる
やらないよりもやって失敗した方がいいに決まっている
その経験は必ずいつか成功に繋がる
から

お茶は身体で覚えるようだ

お師匠のすずさんはとんでもなく個性的
私の周りには宇宙人しかいない
みんな宇宙人

ご多分漏れずに私だって宇宙人
実は昔々飛行機のような機体に乗って違う星からやって来た
信じられないと思うけど
幼い頃に夢で見た
そして自分でも驚いたのである

その時に私は全身火傷を負う夢も見る
二十歳の頃に薬疹で本当に全身火傷のようになり死にかかる
思い出すとあれは予知夢だったのか

でもあれが無ければ
今の私はいないのである

何にも分からない
辛いこと、苦しいこと、かなしいこと
みんなみんな必要なもの

全ては私の人生に無ければならないこと
ピリッとした薬味のようだ

どうやらお師匠さんは真っ新な私に一からお茶を教えることが楽しいらしい

あれ⁇もう今月は二回目のお稽古だ
忘れないうちにもう一度

上手いとか下手とかではなく
淡々とやれば良い


来月にはお師匠さんの知り合いのお茶会に誘われる
「行こうよ、かなちゃん。楽しいよ」

答えは「はい」と「YES」しかないからね



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ノリかな
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