大きな鮎
皇圓上人の御供養の後、会食をする
美味しいご馳走がたくさん並ぶ
手作りのすまし汁とお寿司に香物、デザートには苺とオレンジ
帰りのおみあげは大きな包みのお赤飯と鮎の塩焼き
鮎なんて何十年振りだろう
昔々、祖母が生きていた時に
荷物の中に鮎が入って送られてきた
まだクール宅急便なんてない頃に
祖母はこっそり八百屋さんや魚屋さんから母のもとに送ってくれる
伯母には内緒で
わたしの身体に良いと聞くとグレープフルーツを一箱送ってくれたこともある
懐かしい鮎の塩焼きを見て
祖母のことを思い出す
もらった鮎の塩焼きは大きくて丸々としていた
祖母が送ってくれた鮎はもう少し小さかった
少しレンジで温めて父と母とにお供えをする
もらってきたお赤飯も温める
ひとりだけどひとりじゃない
父も母も祖父母もいる
美味しく頂きました
ごちそうさま
まもなく祖母の祥月命日がやって来る
襖の向こうで
母は祖母に甘えているのだろうか
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