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赦すこと

「子供の病気はね、両親の協力で治るのよ、特に皮膚病はね」
音さんにそういわれた

音さんの息子さんがひどい皮膚病にかかった時のこと
音さんは息子さんを病院に連れて行ってステロイドだけは使いたくはなかった

そこで知り合いのホーリーショップをやっている人から聞いたエドガーケーシーの本を読み、ご主人と協力して息子さんの皮膚病を直したと語ってくれる

エドガーケーシーは乾癬を直す方法を本に書いている

わたしも読んだ
母は必死になって食事療法を試みる

母方の祖父は漢方薬がいいと聞くと自ら富山から出てきて
わたしを病院に連れて行く

でも父は母に全てを任せきり  

わたしはそんな父に心の中では不満が一杯

父こそがこの病に対して向き合わなけれならないと感じていた
父方の祖父から受け継いだものだから

夫としての父は母にとっては良かったかもしれないが

母の成長のために、わたしの成長のために
母とわたしは父を選んできたのだろうか

母は懐の大きな人だから
おそらく父を赦し
父をまるごと包んでいた

わたしは父に似てちっちゃなこころ

だから赦せない

母がいなくなり
そのことにはじめて気づく

そんな父もわたしが選んできた

少しだけ音さんにわたしのはなしをした

「よく生きてきたね、わたしなら生きていないよ」

音さんの言葉がこころに響く

生きてるだけでも十分なわたしの人生

少しだけ父を赦せるだろうか

また行ったり来たりの繰り返し

わたしのこころ

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ノリかな
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