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岩だこの薄造りにレモンを絞る

活きの良いマダコ(岩ダコ)をもらいました。それはもう大暴れです、シンクの中がダンスフロアになった瞬間です。

前回はミズダコを捌きましたが今回の岩だこは一回り小さく扱いやすいかなと思ったのですが大きな間違いでした。でも、ミズダコに比べてカラダの構造がはっきりしているので研究にはうってつけです。

噛まれないように注意しながら捌いてみます。

タコの中のタコ

マダコ(Octopus sinensis) はタコ目・マダコ科に属するタコの一種です。日本でタコといえばこの種を指し、見て分かる通りイラストで書かれるような特徴をすべて兼ね備えています。体はしなやかで体表は低い突起が密生しています。

周囲の環境に合わせてカメレオンのように体色を変えることができ、全身の皮膚には色素細胞が分布しています。岩石や海藻に擬態することから無脊椎動物の中ではかなり知能の高い生物のようですね。

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実はかなり凶暴

夜行性で甲殻類や二枚貝を食べます。昼は海底の岩穴や岩の割れ目にこっそりと潜んでいます。腕で絡め捕りって毒性のある唾液を注入して麻痺させ、腕の吸盤で硬い殻もこじ開けるます。人間にもかなりの毒性を発揮しするので咬まれた場合は結構な期間、痛みが続くことがあります。大きいものは吸盤の吸う力もかなり強いので取り扱いは注意が必要です。

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調理方法

塩で揉み洗いしてヌメリをとるのが必須です。茹でて、酢蛸や燻製や、干物、定番のたこ焼きやなどにできます。茹でずに生で刺身にしたり、薄切りにしてしゃぶしゃぶにしたりしても美味しいです。今回は生で刺し身にしようと思いますので、しっかりとヌメリを取って水気を落とします。皮は口に残るときがあるのでお好みで剥いでいきます。

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実食:タコ足のポン酢〜大葉を添えて〜

「この足動くぞ!」実食の際はまだ動いていました。タコの生命力恐るべし。これくらい小さい個体だとそのまま切ってポン酢やごま油でいただいても美味しいですね。動くタコ足を食べたのははじめてです。

ビックリするくらいコリコリしていました。大正解。

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実食:タコの薄造り〜レモン塩で〜

一つ工程を失念してしまいました。ミートハンマーかめん棒で叩く必要がありました。生のタコはかなり身がしまっているので物理的に細胞を壊して柔らかくすることができます。

対策として吸盤の面から切込みを入れて限りなく薄くしました。レモンを絞り粗塩をふるとコリコリとした食感を楽しみつつ臭みのないタコの甘みを感じられました。これも最高です。

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まとめ

仕入れから活き締め→捌くまでのスピードがかなり早くなったので、刺し身におろす時点でまだ活きていることが増えてきました。

捌いている最中にピクピク動くのは最初は気持ち悪かったのですが徐々に慣れてきました。身は下ごしらえして寝かしても美味しくなる魚も多いのですがこの様に超新鮮のものはそれはそれで楽しみ方があります。

そろそろ自宅に水槽か生簀が欲しくなってきました...

次回もお楽しみに! @norinity1103でした。

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Noriaki Kawanishi
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