強面のわりに性格はおとなしい キムネクマバチを捕まえた
庭先から屋内に迷い込んだクマバチを捕まえました。
たまに家に飛び込む特大のハエより遥かにインパクトが大きく、音だけならスズメバチより恐怖感を覚えます。
僕の地域では昔からこのハチを「クマンバチ」と呼び、刺されると超痛いという噂でしたが大人になって一部の誤解だったと気づきました。
クマバチとは
クマバチ(Xylocopa)はミツバチ科クマバチ属に属する昆虫の総称で、今回捕まえたのは日本に広く分布するキムネクマバチです。日本では大型のハチに分類され、方言によっては「クマンバチ」という愛称で親しまれています。
縄張りを主張し人の周囲を威嚇するように飛び回るため、恐怖感を与えますが、手で直接つかんだりしなければ刺してくることのないおとなしいハチな上、オスは針を持ちません。
大きいからだと小さい羽
体長は2cmを超えたずんぐりした体形で、胸部には細く黄色い毛が生えています。大きな体に対して小さめの羽で飛行するためかなり飛翔音が大きいです。
メスは顔全体が黒くて複眼は切れ長、顎が大きく全体的に頭が大きいです。一方、オスは複眼が丸く大き目で、額に黄白色の毛が密生し小顔な印象です。安定したホバリング飛行をおこなうため、カナブンと間違えられることが多いです。
フジとの共生関係
ハナバチというハチの部類に属し、花蜜・花粉を食します。初夏から秋にかけていろいろな花を採取しますが、屈強な体をいかして花の根元に穴を開けて蜜だけを得る盗蜜行動もよくおこないます。
フジの仲間の花は特にクマバチに特に好まれますが、フジの場合はとても固い構造で蜜を守っており、クマバチの力でこじ開けないと花が正面から開かないようになっています。多様な面で構造上フジはクマバチを花粉媒介のパートナーとしてターゲットしているのではないかと考えられています。植物と昆虫の共生の仕組みは楽しいですね。
まとめ
よくこどものときはフジ棚に飛び回るシロテンハナムグリを捕まえるために虫あみを振り回していましたが、間違えてクマバチを捕まえてしまったときには一目散に逃げていました。
大人になって考えると、大きな羽音や様相が必ずしも危険性につながらないコトに気づきます。
昆虫にしても他の動物にしても色々な手法やインターフェイスで自らの生存領域を守ろうとするのは共通ですね。また一つ発見です。
次回もお楽しみに!@norinity1103でした。
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