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夜は雪見酒、朝から飛騨牛。そこはただの極楽。

飛騨タイムループ旅の一夜目。
奥飛騨温泉郷の新平湯温泉で宿泊するお宿は、昨年の宿と別の旅館にした。

昨年の宿の名物は、美味しい卵かけごはんの朝食だったから、またTKGを食べたかったし、ぜひ今回も泊まりたかったのだが、「ペットと泊まれる宿」という方向にシフトチェンジされていたのだ。
もちろんペットと一緒じゃなくても泊まれるのだが、アレルギー持ちとして、残念ながらそこは諦めて、また近くに別のいい宿を見つけたので、そちらに泊まることにした。

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まず入ってみてびっくりだが、想像以上に大きい旅館で、ちゃんと玄関に「歓迎 のりまき様(本名で)」と黒い札に書かれていた。
私を入れて3組しか名前がなかったが、一人旅の私まで書いてくれていたから、きっと今夜の宿泊客は3組なのだろう。贅沢な気分になった。
そして貸し切りで自由に使える個室の露天風呂が4か所もあり、今夜は3組しか宿泊していないから、確実にいつでも待たずに貸し切り温泉に自由に入れる権利を手に入れた。
それに大浴場もあるし部屋にも普通にお風呂がある。いつでもどこでも温まることができるのはマイナス11℃の外を歩いてきた身としてはありがたい。

実は、ここでの夜のお楽しみとして、「雪見酒」があった。
日本酒をカップに注いで、つまみに塩を盛り、ケロリンの黄色の洗面器に入れて貸し切り風呂へと持ち込んだ。
さっそく、貸し切り風呂へと向かってみたが、誰も使用しておらず選びたい放題。
中でも雪がたくさん見える造りのお風呂を選んでみた。
扉を開けると寒くて心臓が止まりそうだった。
ヒートショックに気をつけつつ、浴衣を脱いでちゃぽんと大急ぎで入ってみる。
うわー、めっちゃ温まる!!
最高。
心臓が止まりかけるリスクを乗り越えて、自分で心臓マッサージをする覚悟を抱いてでも味わいたい心地良さ。
この日、何度も思っている「本当は雪が降っててほしいんだけど」という思いは、入浴中も残念ながら消えていなかったが、木に雪が積もっているのを見ながら、時々手に取って温泉のお湯に溶かして遊んだりしながら雪見温泉は堪能できた。

さてさて、ケロリンの洗面器の出番。
別に悪いことではないのに、いけないことを始めるような背徳感がある。
もう成人してるし大丈夫、堂々と飲もう。
ケロリン洗面器の中のお酒を手に取る。
ちょびっとお湯の中で飲んでみた。
くぅ~~。いいねえ。
塩をつまんで舐めてみる。
くぅ~~。塩のおかげでお酒の味が引き立つねぇ。
おつまみは塩で十分だ。
雪を見ながら貸し切りの温泉に浸かりながら、酒を飲む。
44歳の一人旅中の女の、夕食後の、マイナス11℃の夜20時において、これ以上の極楽って存在しないだろうな。
見つけてしまったよヘヴンを。
のぼせないよう、酔いが回りすぎないように気をつけつつ、ヘヴンでちびちびとゆっくり過ごした。
体も充分あったまった頃にお酒はなくなった。


付け加えると、風呂上がりにキンキンに冷えた浴衣を羽織る時に、もう一度心臓が止まりそうになるから、脱ぎ散らかしたまんまで風呂に入るのはやめておいた方が良いとお伝えしておく。


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そして、ヘヴンを忘れられず、私にしては珍しく7:30に起きて浴衣の乱れだけを直して、そのまま貸し切り温泉へ直行した。
相変わらず心臓直撃レベルで寒いが、寝ぼけまなこで入る温泉も極楽。
さてさて、朝ごはんの時間。


次の極楽は「朝から飛騨牛」である。

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朝食メニューが「朝から飛騨牛」なんて最高じゃないの。
メニューに書かれていることをあえてそのままここに書く。

・岐山特製 朴葉みそ 飛騨牛をしのばせて
・飛騨牛しぐれ煮
・飛騨牛 牛骨スープ 味噌仕立て
あとは塩鱒、出汁巻き卵、サラダ、漬物、海苔に飛騨のこしひかり


書いててテンションがまた上がる献立である。
朝ご飯は普段食べない私でも、飛騨牛がしのばされてあるとなれば話は別だ。
朴葉みそは、「しのばせて」という控えめな表現によりそれほど飛騨牛に期待していなかった分、全然しのんでないやん、と突っ込みたくなるくらい飛騨牛の存在感はあった。
しぐれ煮も美味しいし、牛骨スープがまたうめえのなんの。
ホルモンぽいものもスープの中に具として入っていて美味しい。
ごはんをお代わりしてしまった。
ごちそうさまでした。

部屋に戻って何故かもう一度寝た。
あまりに極楽気分で満たされたせいで、夢かも知れないと気を失ったのだろう。
眠り過ぎて、チェックアウト10分前に飛び起きて慌てて身支度をした。

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外はフカフカの雪の世界だが、そこまで寒くない。
朝日がとても眩しかった。


続く…

今回の旅は、ハッシュタグ飛騨タイムループ旅でまとめています。


ちなみに、ここの旅館は1人利用で朝食付きで7700円。岐阜観光大使おすすめです。


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のりまき
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