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晴れた日は雪が輝く。〜トイカメラモードで切り取る奥飛騨温泉郷〜

雪やこんこんを歌いながら、降ってくる雪を全身に浴びたくてわざわざ雪国の奥飛騨までやってきたのだが、雪が全く降らなかった。おいおい、雪が降ってくれないと困るよ~と拗ねてみたものの、そんなのは空は一切無視である。
いつまでもがっかりしていられないし、と空を見上げると、雲ひとつないものすごい青空。
これはこれですごいかもと思い直し、雪の道を歩く。

昨年はフワフワと木の上などに乗っている雪を見てケーキの生クリームを思い出したりしていたが、今朝からずっと別のものに目を奪われていた。
雪の表面がキラキラしているのである。
雪景色自体が眩しいのもあるが、雪の中にラメのパウダーを撒いたようなスパークリング感。
どこかのギャルがグリッターパウダーをこぼしまくったのだろうか。それにしては広範囲すぎる。
どういうこと?
雪景色を見て育ってきていない都会っ子の私は驚く。
「雪の表面 キラキラ」ですぐに調べてみると、どうやら「表面霜」と呼ばれる現象らしい。

早朝、雪面がキラキラと輝いている「表面霜」ができるのは、雪の降らないよく晴れた夜、雪の表面が放射冷却で冷やされて、空気中の水蒸気が雪の表面に凝結して成長するときのようだった。

雪が降らないことをがっかりしていたが、降らずに天気が良いことで起こる美しい現象が見られていることに、素直に嬉しくなり、「頼むから雪降れよ」という少しばかりのヤサグレも消えていった。
写真で捉えようとしたが、うまく写すことができなかった。

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分かりにくいけど、「2022」の下あたりに白い点々が目立つが、そこがキラキラ輝いている証。上の左の影の下あたりもキラキラなのだが、実物は無数にキラキラしていてびっくりする。
しかし、持ってきたカメラで今見えているキラキラを捉えるのは私のスキルでは無理だと早々に諦めて、キラキラだけはこの目に焼き付けることにした。
そしてパシャパシャと適当にスナップを撮るのが私には向いてるやと思いつつ、お気に入りの切り取った雪景色の写真を。

新平湯温泉のバス通り。

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ちなみに、今回は雪景色をトイカメラモードで撮りたいと思っていたので、写真では雪のキラキラ感はほぼなくなっている。だけど空の青と雪の白のコントラストが好きな感じになった。


昔、トイカメラにハマって、HOLGAやデジタルハリネズミなどを持ってパシャパシャとアートな写真を追いかけていた時代があったのだが、HOLGAは売っ払ってしまったし、デジハリも電池がないまま眠っている。
ふと、あの時のトイカメラで切り取っていた世界が結構好きだったなあと最近また思い出したので、ベルギーの彼からもらったRX100のカメラの露出とかをいじって、トイカメラモードに設定し直して雪景色を撮ると今回は決めてやってきたのである。

雪がキラキラしているファンタジー世界になっているとは誤算だったが、温泉街や高山の古い町並みをレトロで少しノスタルジックな感じに捉えたかったので、いつもと少しテイストの違う写真を撮るのに夢中になった。

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思わず楽しくてバス待ちの間にピースする。

このバス停で、昨年、バスに通り過ぎられたことをnoteで呟いたら過去最高の7万弱アクセスを叩き出したという史上最大のミステリーがあった。

タイムループ中の今年は、バスに通り過ぎられないように車道に仁王立ちして手を挙げたため、バスはちゃんと停まってくれた。おかげで昨年よりも1時間早いバスに乗ることとなった。

バスに乗ったまま、窓越しで撮った写真たち。

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バスが走っている最中の割にはよく撮れたと思っている写真。
同じルートを辿っているのに、ちょうど1年前の景色と今見ている景色が、同じ雪景色でも全く違って見えるのも不思議。


奥飛騨から飛騨高山へ。到着。

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高山の雪はカチンコチンに凍っているから、お尻を引き締めて、一歩一歩、慎重に歩き出すことにした。
雪のキラキラは、昼前には見えなくなっていた。
やはり特別な景色だったらしい。今年の私もツイている。


続く…。

今年の飛騨タイムループ旅はこちらにまとめています。

そして昨年の飛騨の旅はハッシュタグ岐阜観光大使にまとめています。




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のりまき
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