天壌無窮 悪疫退散 花火物語
下呂温泉では、現在毎週末に打ち上げ花火が上がる。
「天壌無窮 悪疫退散 下呂温泉花火物語」というイベントなのだが、ポスターをパッと見て、何やら気合いが入ってそうな漢字が並んでおり、最初の四字熟語でつまずいたので調べてみた。
天壌無窮:てんじょうむきゅう
天地とともに永遠に続くこと
だそうな。
もともと花火大会は、悪疫退散祈願を目的に誕生したといわれている。
江戸時代の大飢饉の時に、将軍吉宗が慰霊と悪疫退散を祈って行った祭りで花火を打ち上げたのが始まりだとか、コレラの流行で悪疫退散の意味を込めて隅田川の花火大会が始まったとも言われている。
下呂温泉でもコロナ退散の意味を込めて毎週末行っているらしい。悪疫退散という文字のところに「covid-19」と書いてあるし。
それに加えて、毎回色々な意味も込めており、私が行った日は成人の皆様を祝う成人花火と謳っていた。成人の2倍強生きている私も祝ってもらおうと思いワクワクしていた。
花火は20:30からなので、夜の温泉街を少しまたぶらつく。
河原にある露天風呂。
前に来た時は無料で裸のおじさんたちが入っていたが、今は足湯となっていた。
これまたタイミングが良くて、誰もいなかったので一人でゆっくり足を温めることができた。
Welcome to GERO!ってことでライトアップされた中にチャップリンの銅像があった。
温泉にチャプっと入ってよ、みたいなことだろうか。プリン屋が近くにあったが関係なさそうである。
どういうダジャレか想像してみたがこれだというものは思いつかなかった。
この子も誰だか分からないが、もうすぐ花火よというタイミングで急にどこからともなく現れた。花火の妖精だろう。
河原で打ち上がる花火を橋の上から見物。
足元には密を避けるための足跡マークがついていて、そこに立てばある程度ディスタンスを保てるようになっている。
そんなのお構いなしの小さい子供とその親が、一緒にどんどん割り込んでくるのが嫌だったが、私はマスクをしているしそうカリカリしても消耗するだけだと割り切ることにした。
10分間だけの花火だが、意外と楽しませてくれる。上の2枚はiPhoneのムービーのスクリーンショットだが、これが一番上手に撮れている気がして悔しかった。
そもそも、忘れていて途中までトイカメラモードのまま撮影していたせいもあるけど。
後ろのホテルのせいで、低い所で打ち上がってるかのように見えちゃうけど、まあまあ高く上がってたはず。花火の撮影はやはり素人には難しすぎた。
花火大会の最後に本気出す感じ。
力を振り絞る感じがして、いつも盛り上がる。
花火師も盛り上がってテンションぶち上がりで火をつけまくってるのかなあと想像してしまう。
しかし、10分間とは言え、こんなに近くで、人も少なめの中で花火を見るなんて大阪ではありえないので、期待以上に楽しかった。
吐く息が白い夜の冬の花火も悪くない。
天壌無窮、covid-19、悪疫退散!
さて、もうすぐ21時。
やはり遅れてお腹が空いてきてしまった。
このまま寝れば痩せれるのだろうけど、どうにもお腹が空いたので、岐阜名物の何かを食べたいなあと思いまた温泉街をぶらつく。
そして想定外のお店に行くことになったのだが、続きはまた。
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