キャンプで食らう朴葉みそ【4度目のソロキャンプ 2021③】
飛騨高山に行くと必ず食べる朴葉みそ&飛騨牛。
どうも、ご無沙汰しています、岐阜観光大使の、のりまきです。
年始に飛騨に訪れた時にももちろん食べた朴葉みそがたまらなくおいしいので、キャンプでこれを食すのだと心に誓い、お土産に買って帰っておりました。前回の飛騨の旅、高山で食べた「飛騨牛の朴葉みそ定食」の写真はこちら。朴葉の上に味噌が敷いてあり、その上にこんにゃくやニンジンなどの野菜、そして飛騨牛がドドーンと鎮座。
これをキャンプで作りたい。
そうイメトレし続けて、臨んだキャンプ当日の夜。
どきどきしながらお土産屋さんで買った朴葉みそ、開封の儀。
お土産屋さんで買った朴葉みそはこんな感じ。
雑に扱ってきたので、朴葉がパリパリと破れていた。
バゲットと同じように朴葉を濡らして柔らかくする。
破れたところが葉に穴が開いているが、気にしないことにして葉っぱを濡らしていく。
網の上にアルミホイルを敷きその上に朴葉、そして袋に入った味噌を塗りつけていく。多そうなので味噌を少し残しておいて、おにぎりに塗って明日の朝、焼きおにぎりにして食べることを思いついたとき、我ながら天才的なアイデアだとほれぼれした。
そして野菜を乗せていく段階へと移るが、チーズフォンデュの時と同じく、少ししか使わない野菜をキャンプ場でちまちまと洗ったり切ったりするのが嫌だったので、スーパーで、カットされている豚汁の具を購入。
封を開けて、そのまま水を切って味噌の上に乗せていく。
みそ汁用だから薄切りだし、量的にもちょうどいい。筑前煮の具と悩んだが、シイタケとタケノコの入っていない豚汁の具にして正解だった。(好き嫌いの多い女ですみません。)
火は、コーナンで売っていたロータス型のどでかい炭。火持ちが良いらしいと噂で聞いている。ソロ焚き火の初心者なので、慎重にこの辺から始まらせていただく。もちろん火打ち石ではなくライターで。ただし、ヒロシのぼっちキャンプへの憧れを追求し、火吹き棒は100均で買ったチープなものでそれっぽい雰囲気を出しながら、ふうふう吹いてみたりした。
この後、この炭の上に拾ってきた枝を薪にしてぶち込み、焚火をする予定。
最後に、スーパーで買った、元の値段がかなり高い黒毛和牛に、半額の黄色いシールが貼ってあったお肉ちゃんを並べる。
飛騨牛と比べると霜降りレベルは負けているが、普段の私のお肉レベルから見れば最高級である。朴葉の穴…、この後何が起こるか、私はまだ気づいていない。
ロータス型炭が写真に写るととても綺麗で、いかにも「炎」という感じで嬉しくて横からのアングルに夢中になっていたが、網の下に気を取られて網の上がピンチになっていた。
朴葉の穴をここまで気にせずにきたが、ホイルが破れて穴が開き、朴葉が火をあげて燃え始めた。ヤバい。カメラを置く。急に周囲がバタバタしだした(私のみ)。
耐火グローブをはめて、網ごといったん避難させて消火し、アルミホイルを急いで2枚重ねにした。そして、ミニ焚き火台風コンロの高さを変えて、少し火の位置を下に下げたりした。
耐火グローブが意味ないぐらいむちゃくちゃ熱かった。炭ってめちゃくちゃ熱いんですな、勉強になった。
そして何とか大火事は防げた頃、暗くなってきたため、おニューの超軽量ランタンを横におもむろに置いてみた。チームラボ感があってオシャン。
BBQ用の厚手のアルミホイルを忘れたのも結構な痛手だ。
この後も別の料理の時に、ちょくちょくアルミホイルが燃えて大変であった。普通のアルミホイルは直火だと燃えるから要注意だと学ぶ。
学びの連続だ。裏を返せば無知が繰り出す悲劇だけど。
さて。
お肉と野菜を混ぜたりひっくり返したりして、味噌と絡めて炒める。
いい香りで美味しそうである。
キャンプ飯って結構匂いが勝負だったりする。
どれだけうまい匂いをサイトに立ち込めさせることができるかに尽力したい夜がある。
朴葉みそに関しては、焼いた甘い味噌の匂いがキャンプ場で圧倒的に優勝していた。(私調べ、しかもまだPM5時台だけど。)
そんなアルミホイル燃焼事件のピンチの中でも時間と火は無駄にしない。
ロータス型炭の横に、アルミホイルで包んだシルクスイートをぶち込んだ。シルクスイートとは、激甘の蜜溢れ系のさつまいものことで、焼き芋というよりもむしろ焼きシルクスイートという別ジャンルとも言える。
焼き芋でほっこりとかそういう形容ではなく、シルクスイートでねっちょり、が正しくて、あれはあれで大好物である。
1時間後のお楽しみにコンロの片隅に眠らせた。
書き忘れてかけたが、もちろん、朴葉みその味も最高。甘くて良い。
朴葉みそには白ごはんだと決めていたのでバゲットは眠らせて、メスティンで白飯を炊いたのだが、今回も完璧な炊き上がり。余った米はおにぎりにしておいて、明日、味噌の焼きおにぎりへと変身させる予定。
岐阜観光大使として、朴葉みそのお味噌で白ごはんをべちょべちょに汚しながら食べられて大満足。
ここで終わらない肉の祭典。
残った肉は、延長戦の焼肉大会へとなだれ込む。
なんでもかんでも焼いてしまう。
次から次へと美味しいものが出来上がる、めくるめく時間の連続で、口の中も忙しい。
(コーナンのロータス型炭が、蓮の花どころか地獄の鬼みたいに燃えている様子)
ソロキャンプのマイナス面をしいてあげるとすると、仕込み続けて食べ続けてのループが、大食いかつ手際が良くないと一人では難しい局面があることかも知れない。
まあ、私が材料を買い過ぎ、持ってき過ぎの欲張りなだけという説もあるが。控えめにしておけばいいのに、足りないと困るしちょっと多めに…がすべての面に現れているから、とても大変なことになる。
まったりとした何もしない時間よ、どこにある?というくらい忙しい夜だ。
だが、これは私の生き方の問題なので、このままいくしかない。
これから初めてソロキャンプに行こうとされる人はこの点をお気を付けください。
というわけで、火を絶やさないように、焚き火、朴葉みそ、白ごはん、焼き肉、ジョンソンヴィルのウインナー、みそ汁、焼き芋、火の中に枝を入れていく、火吹き棒で吹く、焼きマシュマロへ移るの、めくるめく食のリレーを行い、やっと、ゆっくりゆらゆらとした炎を眺めて、はちみつ紅茶を飲んで夜の時間を楽しむ。
多分、時間配分が間違っている。
食べるものを2品くらい減らして、何もせずに焚き火を眺める時間を多くとるべきだろう。
次回か来世に期待するしかない。
初心者なので、プチ焚き火台はB6サイズでAmazonで買いました。