二人旅を終えて、一人旅に戻る。
トルコは、日本から妹が来てくれて、10日間の二人旅となった。
The観光地を二人で巡ったのだが、なかなか楽しかった。
一人旅では絶対無理な私の自然な姿の写真も、二人旅だと相手が撮ってくれたりするので、写真に写るのが苦手な私もちょっぴり嬉しい。
旅の始まりは、おかっぱ刈り上げヘアだったのに、いつの間にか収拾がつかないくらい伸び散らかしているという事実を突きつけられて、ショックではあるが。
妹はキャリーケース派なので、石畳を引きずる大変さとか、エレベーターがない宿の地獄の階段とか、私には分からない苦労があった。
一人旅なら、走ってバスに飛び乗れば間に合うなんて場面も、二人旅では決してやらない。落ち着いて、ゆっくりと、を心がけた。
私は人とペースが違いすぎるのは分かっているので、夕方にはホテルに戻り休憩する時間もちゃんともうけた。
ホテルに戻ってから、「ちょっと明日の下見に裏山登ってくるわ!その間、休んどきー。」と妹に言ったら、「お姉ちゃん、元気すぎ。私、もう無理…」と言って妹はベッドで気絶していた。
毎晩「今日は何歩、歩いたでしょう?」クイズを出題していたが、妹はうんざりしていたし、「そのクイズおもんない。何歩歩いたか、毎日意識してないから予想もつかんよ」と冷たくされたが、「2万歩、行かず!残念!」と伝えたら、妹はそれを聞いてまたベッドで気絶した。
それはさておき。
一人旅との一番の違いは、宿のレベル。
二人で泊まるので、割といい宿に泊まれた。特に、トルコの宿は美味しいトルコ式朝食がついてくるのも良い。
そして、二人旅では、ご飯もちゃんと3食きっちり食べていたのだが、いいレストランに入って、二種類以上をオーダーして分け合えるのも、色んな種類を食べられて良い。
ここは結構大きい違いで、一人旅はこれができないので、食事がワンパターンになっていくし、現地の名物料理を食べ終えた後は、食事がただ空腹を満たす意味だけにもなりかねないし、おしゃべりしながら食べるという、本来の外食の醍醐味がまた感じられて良かった。
日本語で喋り続けられたのも、久しぶりで良かった。
日本の日焼け止めと化粧水、緑茶と米が日本からやってきて、荷物は少し重くなったが、心強くなった。
レッチリのTシャツを持って帰ってもらおうかと思ったが、これは旅の思い出として、最後まで寝巻きに使うことに決めた。ロックに行く。
長く一人旅をしていると、だんだんと旅に慣れていって馴れていく。
元来、内に籠る方がしっくり来るインドアな人間なので、どうしても宿でごろごろする時間が増えていってしまう。
たまになら、それはそれでいいのだけど、旅への、その土地への好奇心も薄れていく気もするし、そうなると退屈になっていく。
せっかく好きでやっている旅生活なので、別に毎日イキイキとしなくていいんだけど(そもそも普段の私は毎日イキイキしてないし)、毎日退屈なのは避けたい。
気分を変えるために移動するような時もあって、駆け抜けたバルカン半島の旅は毎日がとても刺激的だった。
世界多分一周旅のヨーロッパ編では、カミーノから始まり、時々お友達と過ごす時間を挟んでいたのが、とてもいいバランスだった。
中島みゆきじゃないけど、別れと出会いの繰り返し。
友とハグして手を振って別れて、方向転換してまた1人になって旅を続ける、という儀式のようなものが、私の旅の、なんて言ったらいいのだろうか、ポイント?スパイス?
そんな軽いやつじゃなくて、事件?
歴史で言うと、なんとかの変?みたいな感じ。
「アンダルシアの変?」ちょっと違うな。
普通に「編」でいいか。
「アンダルシア編」「ボルドーのイザベラ夫妻編」「モンテネグロ編」みたいになってて、一人旅の方が、それを繋いでいるような感じもする。
トルコも「トルコ2人旅編」が間に挟まって、リフレッシュにもなり、これからまた1人で進んでいくんだという、ちょっと寂しいんだけど、また新たな冒険が始まる時のようなワクワクするような、切り替えにもなった。
最近は少しだけ、世界多分一周旅の終わりを意識するようになった。
予想外の家庭の事情などがあり、11月頃に帰ろうかな、と考え始めている。
帰る日を意識せずに旅したいと思って12月に旅に出て、7月の今、帰る日を考え始めている。
ちょっと早い気がするけど、始まるとすぐに終わりを考えてしまう私の性格的には、その思考は仕方ない気もする。
別に帰りたいわけじゃないけど、あと1ヶ月くらい経つと南米編に入るので、終わりを意識せざるを得ない。
まずは残り1ヶ月ちょっとをどういうルートでヨーロッパを旅しようか色々と考える時間を持てるのも、一人旅に戻った証。
さて、またぼちぼちnoteを書いていこうと思う。書きたい気持ちがたまっている。
今は、トルコ、イスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港にいる。
今夜、ベン・グリオン空港へと飛ぶ。
変な名前の空港から、ガングリオンみたいな空港へ。
ワクワクする。
私の旅はまだまだ続く。