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完璧主義と上手く付き合う方法論

「完璧主義を手放したい・・・」
そんな友達からのメールに心を動かされて
「私、完璧主義なんだよね」とコーチとのセッションで開口一番言った私が
数年かけて和らげた「完璧主義」と今どう付き合っているのかについて書いてみたいと思う。

1.完璧主義は正か悪か

完璧主義を誰かの性格として使う時(1人称でも2人称でも3人称でも)
だいたいはネガティブな要素として使われていることが多いのではないだろうか。

・自分に厳しい
・ゆえに、他人にも厳しい
・柔軟性がない
・批判的
・失敗を恐れて行動に繋がらない
・評価を求める

耳が痛い・・・。
なにより、完璧主義=べきねば思考が強い状態だと思う。
「もっとこうすべきだ」
「もっとこうしなければならない」
「100点でなければ意味がない」
「間違ってはならない」
みたいなことを手を替え品を替え自分に言い聞かせている。(経験者は語る)
そして、100点取れなければ足りなかった部分を自分にダメ出ししたり、理想と現実のギャップで自分を虐め抜いたりしている。(経験者は語るその2)

ここまで書くと、完璧主義=悪!悪!悪!諸悪の根源!!!!という感じだが、
果たして本当にそうなのだろうか。

2.完璧主義には2種類ある

実は、完璧主義には2種類あるらしい。
「適応的完璧主義」と「不適応的完璧主義」と呼ばれている。

ちなみに、上に挙げたような自分に過度なプレッシャーを与えたり、他人に厳しくなってしまったりするのは「不適応的完璧主義」の状態。

では、「適応的完璧主義」とはどういう状態か?と言うと

・高い目標に向けて頑張れるけれど、自分のことは傷つけない
・その目標に向けての行動を自分で考えて、実行出来る
・目標の達成度合いについて、人からの評価は気にしない

え・・・すごい良くない?適応的完璧主義。
いわゆる、「しごでき=仕事の出来る人」じゃないか。

ということは、「完璧主義」という状態が悪なのではなくて、完璧主義を通じて不適応(=心身に悪い影響を及ぼすこと)になっていることが悪なのである。

目指せ!適応的完璧主義!
しごでき人間!!

3.結局はセルフイメージ

「私、完璧主義なんだよね」
と言う人は、大半は不適応的完璧主義だと思う。

完璧主義である自分はダメだし、
完璧主義は手放すべきものなのに手放せない自分に苦しんでいるし
完璧主義のせいで色んな困り事が起こっている
と思っている状態なのではないだろうか。

人はセルフイメージ通りに人生が進んで行くので
(ここは話すと長くなるので、またの機会に)
完璧主義の私=ダメと思っていることが生きづらさを生み出している。

と、するならば
完璧主義の私=まぁそんな自分もOKと思えたら随分生きやすくなるのではないだろうか。

完璧主義な自分をどう見ているのか
もっと詳しく言うと
完璧主義だから◯◯の◯◯に何を入れているか
が大事になってくる。

私は完璧主義だから行動できない
私は完璧主義だから自分に厳しくなっちゃう
とか
「完璧主義だ」と自分を定義した結果、どんな制限を自分にかけているか見ていく必要があるのだ。

それが自分を作っているからね…。

4.完璧主義を手放すために今すぐできること

と、つらつらと完璧主義について書いてきたけれど、肝心の手放し方はどうなっとるんじゃいという事で。

これはいくつか方法があると思っていて…
・「ない」じゃなくて「ある」を見る
・減点方式ではなく、加点方式で考える
・嫌われる勇気を持つ
などなど。

生きやすくなる術と言われてるものやっていけば、完璧主義も手放せます!
とか言って終わりたいところだけれど、どれもそんな簡単じゃないなぁと思っていて。

私も
「出来たら苦労しないんじゃ!」
と思った数は数知れず…なので。

だけど、たった一つだけお薦めするとしたら
「出来たことを毎日可視化すること」
これに尽きる。
ちゃんと文字に起こして可視化する。

出来たことだけ認めていたら、出来ないことは責め続けるじゃないか!
という声が聞こえてきそうだけど…

そもそも、出来たことさえも「出来たね」と自分で認めてあげていないから自分に厳しくなるわけで。

自分が出来たことを自分が認めてあげる
ちゃんと、「出来たね」って自分に言う。

それが出来るようになったら
出来なかった自分をヨシヨシしてあげて
ヨシヨシ出来た自分に「出来たね」って言ってあげる。

そうやって自分に優しくしていくと、そのうち自分に求める基準が優しくなって、結果的に完璧主義が和らいでいく。

最後は、完璧主義な自分も「まぁ、いいか」って思えるようになっていく。

特効薬はないけれど、完璧主義だから仕方ないと諦めるのは勿体ないな…と思うし、完璧主義を嘆くのも意味がないと思う。

やれるだけのことやって、上手に付き合っていけば良い。
完璧主義も自分を構成する一要素として愛せたら、自分にも人にも優しくなれると思う。

完璧主義を手放したいここまで読んでくれた方は今すぐ、
・2000字もあるnoteの記事を最後まで読んだ
とノートに書いてみて欲しい。

毎日やっていくと自然と出来たことが見つかるようになりますよ。

では、また会いましょう。

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