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苦しみの先に見える幸せとは?仏教と陰陽五行から学ぶ

「人とは何か? なぜ人は悩み、苦しむのか?」
大切な仲間を失い、この問いを深く考える時間を持ちました。

その中で改めて思ったのは、仏教の教えと陰陽五行の考え方の深さです。

私はこれらが、人生の苦しみを和らげる鍵になると感じています。

今日のnoteでは、「なぜ人は苦しむのか?」という問いを考えた結果、それが仏教の教えや陰陽五行と結びつくことを再認識した経験について書いています。



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なぜ人は苦しむのか?

神戸市中央区の咲美堂漢方薬房で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。きた池田のりこです。

漢方薬店では、症状の対症療法だり「イメージを膨らませて感覚を身につけて実践する」ことを大切にして、中医学・薬膳と九星気学を伝えています。

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仏教の「3つの心理」をなんとなく知っていましたが、これを深堀りするきっかけになったのは、先日来書いている大切な仲間の死です。

「この悲しみが永遠に続くことはない」「人はいつかは死ぬ」ということは理解しているのですが、やはりいろいろなことを考えてしまいます…。

そんなときに、たまたまYouTubeで川原卓巳さんの番組が上がってきました。

普段ならスルーしてしまうタイミングだったのですが、なぜか再生ボタンをポチッと…

まるで誰かに押されたかのように…

仏教の「3つの心理」は何度か聞いたことがあるのですが、「今、まさに!」なタイミングで改めて聞けて良かったです。


仏教の3つの心理と陰陽五行の関係

「3つの心理」とは
諸行無常しょぎょうむじょう
諸法無我しょほうむが
涅槃寂静ねはんじゃくじょう
です。

ひとつめの諸行無常は、世の中のあらゆるものは変化を繰り返していて、不変的なものや絶対的なものは存在しないということ。

人は必ず生まれて、いつか死ぬのです。

でも、人は「永遠」を信じて求めてしまう…

変わらないこと、絶対的なことなんてないのに、執着してしまうから苦しむのです。

不変の中で変化が繰り返されて、循環していくのは、まさに陰陽五行です。

「悲しい」と感じることは悪いことではなく、ただそう感じていると客観的に見るようにしました。

不変なんてない

「諸法無我」とは、世の中のあらゆるものは、すべてがお互いに影響を与え合って存在しているということ。

自然界には循環があり、そのどれかが消えると、自然界すべての生命体は影響を受けます。

世の中は常に変化を繰り返していて、「今」と同じ状態は何ひとつないのに、「それが永遠に続く」と考えて、「手放したくない」という執着になっていきます。

お金、地位、名誉、仕事、人との関係性、健康や美、自分の肉体…も。

「なくならないで」「このままであって」という「不変」を望むけど、不変なんてものはない…。

時間は過去から未来にしか流れなくて、もとに戻ることもないし、過去と今は違うのに、どうしても執着が手放せないことが多いです。

流されてはいけないけれど、ある程度「流れに乗る」ことは良いことだと思います。

これを言うと「諦めるのですか?」と言われそうですが、そうではなく…。

「そういうものだ」という認識をすることだと思うのです。

思い通りになることなんてなくて、望んでも手に入らないのです。

人も同じで、お互いに影響を与え合う関係性の上で「生かされている」に過ぎないと考えます。

これを理解していないから、苦しむのでしょうね。

まさに、バランスと循環の陰陽です。

中医学では、病気を「治す」のではなく、「それが他の内臓にどのように影響するのか」「なぜその症状が出て、再発させないためにいかにバランスを整えるのか」を考えます。


一喜一憂しないコツ

涅槃寂静は、諸行無常や諸法無我をしっかり正しく理解して世の中を見ることができれば、一喜一憂せずに心が安定するというもの。

いわゆる、「悟り」というものですね。

「人はただ反応を繰り返す生き物であるいうのが、自分と外界との境目を作る」と川原卓巳さんがおっしゃっていました。

自分の五感と心や意識を通して、外界からの情報を得て、それによって境目を理解します。

外界の情報と自分の6つの感覚が接触したときに、それが「良いものか」「悪いものか」を判断するタイミングがあります。

その2つの反応は、「自分にとって好ましい(快感)」か「自分にとって好ましくないか(不快)」です。

多くの人が「快感」なものや事が好きで、「快感」がたくさんあると幸せだと思い、「不快」なものがない方が良いと思います。

これがドツボにはまる理由。


枯渇から執着へ

人は快感を手にすると、「その快感がもっと欲しい」という渇望が生まれ、
渇望し続けると執着が生まれます。

「そうでなければならない」という欲を増やし続けるから、いつまでも自由になれず苦しみます。

例えばお金。
お金がほしいと思ってお金を手にすると、「もっと欲しい」と思い、すでにたくさん持っているのに「足りない、もっと欲しい、お金がないといけない」となってしまう…。

快感がたくさんあることが、幸せではないですよね?

では、不快はどうか。

不快なことからは嫌悪が生まれます。
嫌悪が続くと、恨みや憎しみなどの執着が生まれます。

どちらにしても、執着が生まれるのです。

本当の幸せとは

私たちが外界と接したときには、2つの感覚が生まれるのですが、その感覚に身を委ねていると、「自分が嫌だ」ということを評価し続けるようにできているのが人の本質…。

「欲」がありますからね…。

本当の幸せは、「良い、悪い」の感覚が起こったときにこう思うこと。

好ましい感覚は、いずれ消え
好ましくない感覚も、いずれ消える。

これを知り切ることが「悟り」というものだそうです。

生きていれば、悦びも悲しみもあります。

それらを適切に味わうために、振り回されないことがうまく生きていくコツだと思います。

良いことも、悪いことも、起きるのです。
でも「それを自分がどう活かすのか?」は自分が決めるのです。

「~しなきゃ」とか「普通~するでしょ」とか「~した方がいいよね」ではなくて、本当にしたいことをやっていく…。

そうしていると、愛と慈しみを持っている人が集まってきて、同じエネルギーを拡大していけます。

人は反応する生き物であるということを認識し、「積み重ねの結果が今を作っている」ということに気づくことが大切です。

すると、一喜一憂しなくなります。

悲しくてどん底になっても、「何か感謝できることはないか」を考えてみて下さい。

・誰かが声を掛けてくれた
・あのときのあれってありがたいなと思う
・温かいお布団で寝られる
・おいしいごはんを食べられる

たくさんの感謝が生まれてくると、自分が忘れている自分の幸せなところに気づくようになります。


中医学・薬膳と九星気学の学び

この「3つの心理」は、薬膳のベースの中医学や九星気学でいう陰陽五行と同じです。

中医学や九星気学を学べば、健康になったり運気にうまく乗れます。

これも大事なのですが、もっとも大事なことは精神の安定に繋がることだと思います。

これは受講生様や卒業生様が「学んで良かった、一生物の学びになりました」とおっしゃることからも分かります。

これからもしっかりと伝えていきますね。

言語化が難しかったのですが、パソコンのキーボードを打つ指が止まらなかったのは、きっと「書け~!」とお空から言われているのでしょうね。

このブログを読んだあなたが、陰陽五行をどのように日常生活で活かせるか、考えるきっかけになれば嬉しいです。

先日終了した「薬膳と九星気学でみる2025年の運気セミナー」も、お役に立てます。

ぜひこちらを録画受講して、2025年をどのように過ごすかをじっくり考えてみて下さい。


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それでは、明日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪

おしまい。


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池田のりこ|漢方薬・薬膳・九星気学で整える!
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