症状が出たときには「自分」をみよう!宇宙も自然界も人間も全部バランスと循環!
仲間たちとの会話で「何事もバランス!」とか「循環させないと!」という言葉が出るようになって、にんまりしています♡
中医学ってね、覚えるもではなく、自然と口に出せるようになるまで落とし込むことが大事!!
陰の季節だからゆるりと…
心を笑顔にする薬膳師、神戸で漢方カウンセラーと国際薬膳師として活動している池田のりこです。
薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。
昨日まで東京出張だったのですが、満喫しました!
もちろん、仕事もしっかりしていますよ。
お昼まではホテルでゆっくり考え事をまとめました。
陰の季節ですからね。
2日目はホテルモントレ銀座だったので、前日のようなこともなく快適♡
やっぱり良い環境だと思考もクリアになりますね。
お昼は東京在住のSNS担当スタッフけいちゃんに会いに、東京ミッドタウン日比谷へ。
クリスマスツリーって、なんだかワクワクする~!
スカイデッキがあるので出てみたら、強風過ぎてすぐに撤退…。
今期はじめての紅葉を見ました。
神戸にはない景色…。都会やわぁ~♪
紅葉を見て、陰が極まる季節になってきているんだなぁ…と実感しました。
これからどんどん陰の季節で寒くなるので、銀座で淡いオレンジ色のストールを買いました。
本当は二黒土星の黄色にしたかったのですが、どうも顔色がくすむ…(笑)
店員さんと話していて「京都の方ですか?」と聞かれて、「神戸ですよ」と言うと、「関西の人だなぁ~と思ったのですが、大阪ではないと思っていました!口調や仕草が穏やかだし、京都か神戸の方かなと。私京都出身なんです。」と。
確かに、大阪の方は元気で明るくてテンポが早いけど、神戸と京都はおっとりしている…。
「大阪が陽で、神戸と京都が陰ですね」と盛り上がりました。
どこに行っても、陰陽の話をしてる…(笑)
陰の季節にバタバタ慌ただしくしたくないので、時間に余裕を持って予約をしているレストランへ。
整ったら崩れにくい
けいちゃんは卒業生でもあるので、私のセミナーを何度も受講して聴いています。
なので、バランスと循環とか、整えるとか、私が使う言葉をよく使います。
こういうのって、嬉しいんですよね。
中医学って必死で覚えるものではなくて、自然と口から出たり、日常的に考える軸になるもの。
漢方薬とか生薬の名前は忘れても、理論が体に染み付いているととってもラクに生きられます。
サラダとスープを選べるのですが、ふたりとも「食べる野菜のブイヨンスープで」と即決。
だって寒いんだもん…。
消化吸収システムの脾胃は、寒いと寝てしまいます。
だから、「今から食べますよ~!起きて下さいよ~!消化して下さいね~!」というご挨拶のためには、スープです。
と言いつつ、シャンパン呑んでますが…(笑)
けいちゃんは、ノンアルね。
高い場所で景色を見ながら、昼間からシャンパンってステキだわぁ♡
「厳選のポワレ ほうれん草のブールノワゼット 山芋のコンフィと生姜のコンディモン」
ほうれん草と山芋に「血と潤いを作って補腎よ~♡」と目が輝くアラフィフ二人。
(同い年だからね)
食事をしながら、けいちゃんがステキなことを話してくれました。
「蕁麻疹がなかなか治らなかったけど、よく考えたらいつも土用に出ているんですよね。
やっぱり自然界の気の影響って受けるんだなぁ。
だから、もうすぐ治るなぁ…しばらく養生しようって心配しなくなりました」
「そういえば、最近漢方薬も飲んでないのに元気。
昔は○○湯が手放せなかったのに!
いちど整うと、崩れにくいものですね~!」
そうなんです!!
私たち人間は自然界で生きているので、自然界の気の影響を良くも悪くも受けます。
なのに「私はこうなの!!変わらないわよ!!」なんて言っていたら、そりゃ体調も崩すのです…。
自然界の気が熱くなったら、冷やすことで対応し、自然界の気が寒くなったら、温めることで対応してバランスを取っています。
そして、そのバランスは一定ではなく、常に少しずつ動いて循環しています。
今は陰の季節に入って、陰が極まる冬至に向けてどんどん陰が増えていきます。
この気は内臓にも影響するので、季節に合った養生をすることが大切なのです。
だからデザートは、冬にバランスが乱れる腎を整える栗を使ったモンブランを頼んだよ~!
症状が出ているときは辛いけど、いったん整ったら、少し崩しただけで気づきます。
だってもうあんな辛い経験はしたくないでしょ?
だから、「これ以上無理をすると、またあぁなるよね。今日は早めに寝よう」とか「この食べものを選ぼう」とか、すぐに整えて戻すようになります。
完璧なんてないので、大きく崩しても整え方が分かっているから、不安にもなりません。
こういうことを多くの方に知ってほしいなぁ~といつも思うのです。
陰と陽、陰と陽、陰と陽…でめぐって整う
病気になったり気になる症状が出たときに、多くの人はすぐに「治そう」と思います。
ちょっと待って!!!
症状は悪くないの。
というか、むしろものすご~くありがたいことなの!!!
体は常に心と体のバランスを整えて、中庸でいようとします。
何かしらの影響でバランスが乱れると、内臓さんたちが「おっと!これは大変だぞ!ご主人さまに伝えなければ!!」と必死に私たちに教えてくれるのが症状です。
なのに「痛い」とか「痒い」とか「辛い」とか言って、お医者さんとかお薬に誰かに治してもらおうとする…。
ネットでいろいろ調べたりする…。
いいドクターを探そうとする…。
「これがいい!」と聞いたら、「これありますか?」ってお店に聞く…。
ちゃうねんっ!!!!!!!!!!
(心から伝えたいときは、関西弁が出ます…笑)
症状が出ているということは、原因があるの。
表があるから裏があり、どちらかだけだと存在できないでしょ?
右と左とか、上と下とか、熱いと冷たいとか…。
ものごとが存在するためには、必ず相反する2つのことが必要なんです。
だから、病気や症状には必ず原因があります。
それを見極められるのが、中医学(中国伝統医学)なのです。
すべて、陰陽のバランスと五行の循環。
陰陽は絶対的ではなく、相対的なのです。
AさんとBさんだと:Aさんが陰でBさんが陽
BさんとCさんだと:Bさんが陰でCさんが陽
CさんとDさんだと:Cさんが陰でDさんが陽
DさんとEさんだと:Dさんが陰でEさんが陽
EさんとAさんだと:Eさんが陰でAさんが陽
ここで「Aさんは陰なの?陽なの?!」なんて考えないでしょ?
これが「絶対的ではない」で、その場や環境によって変わる「相対的である」ということ。
自然界には5つのエネルギ(五行=木火土金水)があり、それらがバランスを取りながら循環しています。
エネルギーを生み出す関係と、強すぎるエネルギーを抑制する関係。
木が燃えて炎になり、火は燃えて灰となって土を養い、土は…という生み出す関係が「相生」の関係。
水は火の燃え過ぎを抑えて、火は硬すぎる金属を溶かして、金属は伸びすぎた木の枝を切り倒して…という抑制する関係が「相克」の関係。
どちらが良いも悪いもなく、必要ですよね?
体の中でも同じことが起こります。
症状が出ているところが、体表近くなのか体の奥の方なのかを確認して、そのバランスを整えていく。
体に必要なものが足りないのか、余計なものが邪魔をしているのかを確認して、そのバランスを整えていく。
体が熱い方に傾いているのか、寒い方に傾いているのかを確認して、そのバランスを整えていく。
そして、全体の調和を取って、もとの完成形である「中庸に戻す」ということをする。
これを難しい言葉でいうと「八綱弁証」。
さらに、体を作っている気血津液が「足りているのかどうか」「きちんとめぐっているか」のバランスも見ます。
これを難しい言葉でいうと「気血津液弁証」。
その気血津液を作ったり巡らせたりしている、内臓のバランスも見ます。
内臓もひとつでは存在できず、袋状で作ったり溜めたりしている「臓」と、パイプ状でめぐらせている「腑」があり、これらが陰陽の関係なのでこれも整えていきます。
「持ってんねん♡」という臓
「流すねん♡」という腑
腑は「臓さんが持っているものを、運ばせていただくねん♡」といい
臓が「腑さんがめぐらせてくれるから、作って溜めるねん♡」という
共同作業が大事ですよね。
この臓腑がケンカをすると、大変じゃないですか…。
だから
「どの内臓さんが困っているのかな?」
「この内臓さんってことは、こちらの内臓さんもお困りでは?」
「この内臓さんは血を溜めているから、この内臓さんは?」
というように、体全体のバランスを見ていくのです。
これを難しい言葉でいうと「臓腑弁証」。
西洋医学が局所的に見るのに対して、中医学は「その人全体」を見ます。
内臓、骨格、思考、養生、食事、睡眠時間、家の環境、職場や仕事内容、住んでいる場所や地域、自然界、宇宙…
ずっと、陰と陽、陰と陽、陰と陽、陰と陽…と考えていきながら、まるっとバランスを整えていきます。
こっち治して、こっち治して、あ!こっち治して…ではなく、多面的に見て整える学問なのです。
出た症状に対応する「もぐら叩き」ではないのです。
土壌を整えて農作物を育てる感じ。
その土壌となるのが、消化吸収システムの「脾」。
寒いと脾が寝ちゃうから、ぬくぬくしてね。
陰陽の旅を終えて
東京からの帰りに、新幹線から東京タワーを見たかったのに、新幹線や在来線が目の前を遮り…
これだけ。でも、見えたからラッキー♪
東京駅では、キャリーとお土産の袋を持って早足で歩いて汗だくで…
クールダウンするために、冷やすアルコールのビールを。
冷え過ぎたらいけないので、カレーで温める。
この写真を薬膳仲間に送ると「大人の陰陽おやつですね♡」と。
写ってないけど、レッグウォーマーをしてブランケットを掛けて、首にはストールを巻いております。
いつ寝落ちしてもいいように…。
疲れているときは「温める仕事をする気」が減っていて冷えやすいし、気が減ると防衛のお仕事ができなくなってカゼを引きやすいから。
中医学を知っていると、病気の治癒だけではなく予防もできるのです!
そして、いつの間にか、「く」の字になって爆睡しておりました。
帰神後は、私の第二のお家レクレさんへ。
ビストロなのに、こんなにステキな食事を作ってくれていました!
「出張中に洋食をたくさん食べているだろうから」
「のりこさんは卵が好きだから」
「出汁塩が好きって言ってたから」
「つくねを入れていたらご機嫌だろう」
と考えてくれたことが嬉しいです!
普段はフォーク&ナイフのお店なのに、お箸も。
箸置きは、私がお土産に買ってきた崎陽軒の焼売についていたもの。
おにぎりも作ってくれて、大満足。
冬にバランスを崩しやすい腎を整えるものが、たくさんありました。
東京でのご馳走もステキだけど、神戸のおうちご飯も好き。
これも陰陽ね~♡
変わらないのは、「常にそこには酒がある…」ということ。
この「絶対的」は、なかなか崩せません…。
おしまい。
自分を知ってご機嫌に過ごそう!「薬膳手帳2023」
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