キンドル本AI翻訳ー編集、校正はやはりマスト
日本語のキンドル本を英訳して出版するサービスを始めるためホームページを作ったところ、初の依頼があり先日めでたくアマゾンで出版できたので、今日はその体験談を書いてみようと思います。
翻訳したのは、俳優さんの演技指導をされている田中徹さんの「俳優の悩みをすべて解決するたった一つの演技レッスン」という本。依頼を受けたときは演技の知識の全くない私には無理だろうと思いましたが、キンドル読み放題で読んでみると、とても読みやすく平易に書かれていて素人の私でも演技の世界を垣間見ることができる本でした。
文章から著者の熱心さ、誠実さが伝わってくる本で、これは初めてのプロジェクトにぴったりだと思い喜んでお受けしました。
翻訳といってもAI を使うので、それほど時間はかからないと思い3か月程度の見込みで取り掛かりました。原文は201ページで、長すぎず短すぎずちょうどよい長さです。
1ページずつコピーしてチャットGPTにかけてみると、チャットGPT はちょうど新しいバージョンにアップグレードしたばかりで、素晴らしい翻訳をしてくれます。
最初は2ページに一か所くらい修正していましたが、だんだん間違いが少なくなり、90%くらいの完璧さ。
気づいた間違いは、その都度直していきます。
こんなに簡単では有料にするのが申し訳ないくらいだと思いながら、とんとん拍子で最後まで訳して一か月ちょっとくらい。
それから、編集、校正用ソフト(Style Writer) にかけました。
編集ソフトには、長すぎてわかりにくい文章をかなりたくさん指摘され、読み返してみると、意味は通っても確かにパッと読むとわかりにくい文が多い。それらを分かり易く書き換えて編集。ちなみにこのソフトはわかりにくい文章の点数がでるので、これを一定の基準まで上げるためAIも使い何度も書き換えました。
そしてできたものを整えてアマゾンにアップロードし、プレビューアーで最初から読み直してみるとまだまだ直すところが結構見つかり、結局5回読み直して修正し、6回目のアップロードでようやく出版できました。
AI翻訳は本当に画期的ですが、ちゃんとした本を出すならやはり人の手を加えないとそのままではまだ無理だというのが実感です。
そのままで本にされている方もいるようですが、出版された英語の本を読んでみるとおかしいところも目立ちます。
せっかく日本語で良い本を出されてある程度売れているなら、編集、校正だけでも英語が堪能な方にお願いするのがベストかと思います。
出版後、私はアメリカに住んでいるのでマーケティングとしてこちらの演劇関係者に本の紹介と無料キャンペーンのEメールをかなり沢山(300通くらい?)送りました。(マーケティング用に有料ですが色々な職業の人のEメールを検索できるサービスもあります)
思ったほどの効果はなかったにしてもアメリカのアマゾンで多少の口コミが投稿されて、ぼちぼち売れてるようなので、ひとまずはこれで完成です。
興味のある方は見て下さったら嬉しいです。(日本のキンドル読み放題でも読めます)
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