よしもとばななの本の思い出
何年か前
吉本ばななの「なんくるない」を読んで私がわんわん泣いていたら、隣りの部屋にいた小学生だった娘がやって来て
この本を読んで泣いているの?
と本を指さして聞いた
うん、と答えると
パパがいる時、この本を読んだらだめだよ。パパが心配するからね。
と、まっすぐに目を見ながら静かにさとされた
わたしは涙と一緒に溜まっていたモヤモヤを吐き出せてスッキリしていたのだけど、
その時の娘はいつにもまして落ち着いた眼差しで、
私はこの小さな女の子に守られているんだな、と胸がキュンとした
こういう記憶って、魂がおぼえているんだろうなぁ。
#よしもとばなな #なんくるない#吹上奇譚#魂の記憶