拡大論のまとめ① そもそも拡大って?
拡大のセミナーを様々行ってきて
更新がかなり滞っておりましたが、
2023年の夏から様々なところで
JCにおける会員拡大についての話をさせていただく機会を多くいただきました。
お願いされる場所によって、お願いされるポイントも違ってくるのですが
何度もやってきて1つの結論があります。
「拡大の手法」の話をしても、ほとんど意味がない
ということです。
人が少ないから会員を増やさなければならない
人が増えれば会費収入も増えて、人員も増えるから大きな事業ができる
これらが会員拡大の動機として語るのが通常ですが、
これが一丁目一番地だから上手くいかないのでは?
と私は考えます。
なので、手法の前に
「おさえるべきポイントをおさえましょう」
という話をさせていただくのが、
最近セミナーなどで話をする際に触れるようにしています。
そして卒業も近いということで
いくつかの記事に分けて情報を残していければと思います。
そもそもJCでできることは?
そもそも会員拡大とは?
を論じる前に、
JCという団体ができることを理解しなければなりません。
そもそもJCで何ができるのかをまとめてみましょう。
JC(青年会議所)は世界中にあり、
ロゴに国連の地球儀マークが入っていることからも
「恒久的な世界平和」
いわゆる日本語では
「明るい豊かな社会の実現」
を謳っている団体です。
そのあまりにも大きすぎると言える「ビジョン」の実現に向けて
様々な活動、運動を世界的にも、そして地域ごとに展開している団体であるといえます。
JCの活動、運動は概要として以下のものが挙げられます。
市民の行動変革、政動社変、モデル構築
主体者意識の醸成、社会的義務の認識、相互尊重意識の醸成
議事法習得、スピーチ手法の習得
論理的思考の向上、行動力開発
そして、上記のJCの活動、運動は大きく2つに分類できます。
「社会開発」
「個人開発」
これらの情報を1つの図にまとめると以下のようになります。
これらを踏まえて、
視点を変えてJCでできることをもっと分かりやすく伝えるとすると
意識変革、啓蒙
人の行動を変える、仕組みをつくる
交通事故が右肩上がりで増加する時代に、横断歩道を手を上げて渡りましょう。
と標語を作って全国に広がったのは有名なJCの運動です。
ランドセルに黄色いカバーをつけて視認度を高める
というのも有名なJCの運動の一つです。
こういった人の行動変革や仕組みづくり以外であっても
日々の委員会や理事会も全ての行動がここに紐づいて説明ができるといえます。
意識変革、啓蒙
人の行動を変える、仕組みを創る
これらの議論をJC内で行うと
人の意識が変わり、行動が変わる
行動を変わった結果で意識変革が起こる
よくどっちが先だ議論が起こりますが、結果が同じであれば
どっちが先かはあまり重要でない
と私は考えています。
JCは人の意識を変えたい団体なので。
では会員拡大はどこの部分なのか
ここまで以下のように説明をしてきました。
JCでは「明るい豊かな社会の実現」に向けて大きく2つの開発を行っています。
「社会開発」
「個人開発」
違う視点で見ると
意識変革、啓蒙
人の行動を変える、仕組みをつくる
大きく2つに分類することで、
JCにおける全ての行動がこれで説明ができると書きました。
では「会員拡大」はどこにあたるのでしょうか?
拡大運動=社会開発運動
であるというのが答えと考えます。
なぜなら、JCではない人間が
主体者意識を持ち、自らJC運動に参加する決意をする
そして自らがJCで活動する意思表示が「入会」だからです。
よく多くのLOMでは拡大担当委員会は
新入会員教育とセットになっていたり
また規模が大きいLOMではアカデミーと呼ばれる組織とセットになっていたりしますので、誤解しているメンバーも多いのではないでしょうか。
内発的動機と外発的動機
これらの情報を押さえた上で
最近のセミナーでは1つ問題提起をさせていただいています。
内発的動機と外発的動機
です。
内発的動機とは
自らが心の中から「これをやる」という動機のことです。
学生であれば「〇〇大学に合格して〇〇になる!」
とか
社会人であれば「この会社で〇〇を成し遂げる!」
というものです。
もっと大きなものでは
「この会社で社会を〇〇にしていく!」
などでしょうか。
外発的動機とは
誰かにお願いをされたり、やらなければならないという義務感からくる動機のことです。
「〜日までに〇〇をやらなきゃ」
「〇〇さんが強く言ってくるから、どうしてもやらないと、、」
誰でも経験があるような動機といえます。
さて、ここで今までの情報と照らし合わせた上で重要なことは
拡大運動=社会開発
ということです。
それを踏まえて、社会開発とは?を今一度考えてみましょう。
簡単に言うと
社会開発というのは
人から言われてやったり、受け身の状態で実現するものではない
ということです。
もちろん、人から言われてやることが全て間違いではありませんが、
特にLOMを引っ張る立場である
理事長や拡大担当者が義務感、もしくはやらされている状態
では拡大での大きな成果を出すことは難しい。
と理解することがまず必要です。
そもそも拡大とは?の答え
拡大運動=社会開発
社会開発=内発的動機が必要
トップや引っ張っていく立場のメンバーが
やらされてるような状態では社会開発の実現は不可能
とまず押さえた上で、拡大と向き合う必要があります。
以上そもそ拡大とは?についての記事でした。
次は「拡大するとどうなるの?」を書いていく予定です。