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Google Pixel 7 等の発表などで(個人的に)気になるところ(加筆したよ)

【Googleの新製品発表会があったんだが】
なんと、Appleだけではなく、Googleの新スマホ等の新製品発表もテレビ等マスコミのニュースになる時代になった。たしかに、鎌倉の鳩サブレーで有名な「豊島屋」のカフェでコーヒーを飲んでいると、明らかに後期高齢者のおじさま、おばさまたちの会話も「勧められてスマホに変えたんだが、これは電話じゃねぇな」みたいな、会話が多くなっているのがわかる。「コンピュータ触ってるやつは女性にモテない暗いヤツ」という、私の若い時代の「IT技術者受難暗黒時代」とは本当に隔世の感がある。いや、ホントだったんですよ。いや、モテないのはITと関係ない、それはごくごく個人的な問題ではないか?という、話題の某H氏張りの疑惑追求もあるかとは思うけど、その通りではない、と、否定はしにくいのが、苦しいところではあるわけですが。

【Pixelでの「5G:ミリ波」はどうなったか?】
10月7日、GoogleのGoogle I/O 2022が開催され、Googleの新製品がいくつか発表された。トップの人気はやはりスマホで「Pixel 7 pro」はその最上位機種。proが付かない機種だと、5Gの爆速を実現できる「ミリ波」が使えないが「pro」は使える、というのは、PIxel 6のときと同じだ。

【5G:n79はどうなったか?】
docomoやdocomo系のMVNO回線を使っている人間としては、気になるのは「n79」という5Gの周波数だ。今回の発表によれば、Pixel7シリーズではn79の周波数はサポートしていないらしい。docomoでは多くの5G基地局の周波数はn79を使っている。これは、5Gで世界的に多く使われるn78という周波数では、衛星通信と被ってしまって、衛星通信に支障をきたすことがあるので、docomoではn79を使う基地局を増やしている、とのことだった。Pixelは7になっても、6と同じで、n79は使えない。docomoの回線を使っている身としては「うーん」な状況だ。今回もdocomoはスルーかも。しかし、今回は5G:SAにも言及はなかったなぁ。どうなんだろう?

近くの昔から観光地で有名だったこのあたりでは「なんとかの13人」などのテレビドラマの影響で最近は人がさらに多くなった。休日は渋谷のハチ公前もかくやと思わせる混みようだ。この駅前では、n79が使えないスマホをdocomo回線で使う(SIMを入れ替えて使う)と常に「4G」の電波しか掴まないが、n79が使えるdocomoのスマホでは「5G」のピクトが立つ。人があまりに混雑しているところだと、4Gだとなかなか速度が出ないし、場合によったら基地局に接続されても、何も動かない、ってこともあるのだが、5Gはこんなときに問題無くつながり、通信速度も速い。

【ウォッチも出ましたねぇ】
もう一つ、今回の発表ではPixelWatchがリリースされた。が、発展はこれからだろう。これからに期待したい。と、ここで終わっては申し訳ないので続ける。

【それなりでいいんじゃないですかね】
新しいPixelWatchでは、Googleの使い慣れたマップなどのサービスが使えるだけでなく、機能も多く、特に不満はない。価格も、AppleWatch並、という感じがする。普通にスマートウォッチとして機能に特に不満はない。機能として唯一個人的に不満があるとすると「電池の持ち」だ。同価格帯の他社のものでは、2週間以上の電池持ちのものもあるからだ。

【他のスマートウォッチと比較】
現在買える他社の同価格帯のスマートウォッチと比べると、ケースにチタン合金、フェイスにはサファイアガラス、というものもあることから考えると、ウォッチとしての機能ではなく、ウエアラブルのデザインとして今ひとつ、という感じがあるのは、自分としては、だが、少し不満ではあるが、逆にそれ以外は「かなり良いんじゃない?」である。

とは言うものの、現在のスマートウォッチは、前にもいくつかnoteで記事を書いたが、2022年というこの時期は「発展の途上」という時期なのではないかと思える。スマートウォッチ全般から見ると、機能としてはそれなりに進化していて、どこも同じようになってきた。5千円くらいのものでも、電池が2週間持つ、健康チェック機能、フィットネス機能、もある、などとなってきたので、この年の夏以降は、明らかに「ウォッチとしてのデザイン」に重点が移った感じがしている。まだまだ変わったものが出るのが期待されている時期ではある。

【で、自分的には?】
あくまで「自分的には」で、他の人にこれを勧めるわけではないのだが、今回は「これはすごい!」と言って手に入れようとは思わない。

【歴史の読みと哲学の深さがマーケティングさ】
Pixel6→Pixel7への「進化」は正直なところ、ここ10年の一般消費者向けIT機器の進化のスピードに比べると、かなりスローダウンしている感じがある。ただし、これはGoogleに限ったことではなく、Appleも、他のメーカーも似たようなものだ。数年前から言われる人間文明発達による地球環境の変化、コロナ、戦争の気配、物流の停滞など、多くの地球規模の「トラブル等」が目に見える状況になり、近くは世界的大不況の足音さえ聞こえる。ITなどの業界もこの影響を受けないわけがない。むしろ、Googleはしっかり業界だけではない地球規模の情勢のウォッチをしつつ着々としてきた準備を、このタイミングで花開かせ、Pixel6aで90%くらい完成させた、という感じが自分にはある。その「時代感覚の鋭さ」を称賛したい。別の言い方をすると、AppleのようなGoogleとは世界規模でのコンペティターとなる業者のイノベーションの停滞を見越して、この時点で楔を打つかのように自社の存在感を高め、勝負をかけた製品を出した、というこのタイムラインを定めた戦略のメタ的・俯瞰的な視野の広さや哲学、その思惑の奥の深さが際立つ、と、思う。

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