norihiromita(三田典玄)

三田典玄:インターネットを日本に持ってきた一人。2013年から2年間、韓国・慶南大学校…

norihiromita(三田典玄)

三田典玄:インターネットを日本に持ってきた一人。2013年から2年間、韓国・慶南大学校のITの教授。今は日本でIoTのセミナー&プロダクト開発やってます。元東京大学先端技術研究所協力研究員/元産業技術総合研究所特別研究員/元台湾新聞日本語版副編集長。

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  • 三田典玄の IoTってなんだ!

    三田典玄が語るIoTについてのあれこれのノート。技術情報だけじゃなく、世界の動向とかも詳細に解説。

最近の記事

モバイル機器遠隔爆破は誰でもできるのか?

【イスラエル-ガザ紛争でモバイル機器の遠隔爆破】 イスラエルーガザ紛争でモバイル機器の遠隔爆破が話題です。 この可能性も含めて、ショート・ショート形式の小説にしたものを2017年に書きました。Amazonでオンライン書籍で買えます(以下)。 【ソフトウエア・アップデートに気をつけろ!】 モバイル機器は、 1.頻繁にソフトウエアのオンラインでのアップデートがされます。 2.ソフトウエアでも電池の充放電の制御をしています。 3.その電池はLi-Ionなので、非常に高いエネル

    • Appleの変遷を外側から見てみると「宇宙」が見える?。

      【時々使う。変わってきたiPhone】 自分の場合は、昔から「自由が効く」ほうが、使いやすさに優先するので、Androidを多く使う。そろそろ、Androidも次のOSになる、という業界話もなくはない、この時期なんだが、ときどき、様々なアプリなどの検証用に、ストックから取り出してはiPhoneを使う。iOS18へのアップデートも済ませた。アイブが去ったAppleが出てくるのはこの後だろうが、それでもAppleは変わった、とは感じることができる。自分にしてみれば、Android

      • 「コスパ」「タイパ」の時代は終わる。

        【コスパ・タイパは終わった】 コスパ、タイパをいうなら、自分がやらなくていい。今はAIがある。自分がやったように見せて、成果を自分がいただく、というようなAIの使い方も終わる。AIがそれをうまくやることをみんなが知るからだ。AIは訓練して身につける「芸」を、徹底的に合理化し、人がやる仕事を大幅に減らす。この未来は間違いなくやってくる。簡単に言えばコスパやタイパが気になるような仕事はAIのほうが確実にうまくやる。正確で早く。 【今までの人間の仕事とは】 「コスパ」「タイパ」が

        • 「嫉妬」に狂う。

          【自分がなれなかった「あなた」】 「妬み(嫉妬)」は、おそらく「自分が手に入れられなかったもの」を、他人が手に入れたときに、ある種の人が起こす感情なんだね。全員がそういう気持ちにはなっていないようだ。僕も嫉妬を受けたことはあるけれども、どう思い出しても他人に嫉妬したことはないなぁ、とは思う。だから、人によるんだね。 【「他人は他人」ができない?】 おそらく「嫉妬」の感情を抱くことになる人は「他人」と「自分」の区別が未分化なんでしょうね。つまり「他人」というものが自分のフィー

        モバイル機器遠隔爆破は誰でもできるのか?

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        • 三田典玄の IoTってなんだ!
          7本

        記事

          自分の歌曲を作って自分で聞く「AI作曲」が自分の日記になる時代。

          【楽曲の完パケが一瞬でできるAI】 昨日、教えてもらった音楽のAI作曲サイトで、自分の作った歌詞を入れて、「作曲」してもらった。すると、出来上がったのは「感動の名作」と、誰かに言われるほどのものになった。しかも、「作曲」「演奏」「歌唱」もついて、要するにオーディションに出せる「完パケ」の状態だ。 【著作権は?】 著作権は無料版だとそのサイトに帰属するが、毎月2000円弱の有料版では自分が著作権を持つことができる、という。無料版では楽曲の長さは4分以内、1か月あたりの利用時間

          自分の歌曲を作って自分で聞く「AI作曲」が自分の日記になる時代。

          「機種変更」は自分でやろう。

          【プライバシーがあるからショップ任せにできない「機種変更」】 アプリには、自分の「お金」も入っていることがある。であれば、機種変更時のアプリの載せ替えなどは、自分の財布を覗かれるようなものだ。それでなくても、スマホは「個人情報の塊」であることを考えれば、スマホの機種変更でのアプリの移動は自分でやったほうが良いことは言うまでもない。 【機種変更が必要になるとき】 スマホの機種変更が必要になる場合は以下の場合だろう。 A.スマホが古くなった等の理由で買い替えた この場合は旧ス

          「機種変更」は自分でやろう。

          少額電子決済システム「iD」をやめた話

          【使えなくなったdocomoのiD】 先日、Felicaを使った電子決済システム、docomoのiDが使えなくなった。機種変更時に、旧スマホから新スマホに移行する作業をしていた最中、docomo回線の通信障害がdocomoの基地局システム側で発生したからだ。旧スマホからの「(iDの個人情報を)預ける」作業中に、旧スマホのiDの情報を消去した後に行われるiDデータをセンターに預ける作業が一瞬のdocomoの通信途絶で預けることができなくなり、その後は旧スマホでも新スマホでも、i

          少額電子決済システム「iD」をやめた話

          AIは「新人類」。

          【AIはやっぱり人間にとって代わる】 人間の脳の認知の問題は、おそらくこれからその限界を多くの人が知るようになるだろう。AIがネットなどで集める「知識」「経験」などは、おそらく一人の人間の脳には入り切らない膨大なものになるのは明らかだからね。すでに現在のChatGPTでも、数兆のデータが元になっている。そりゃ論文を書くばかりではなく、査読もできるだろうし、小説も書くだろう。AIが書いた小説も部分的に出てきており、すぐにAIが書いた社内文書や公文書は当たり前になるだろう。 【

          「運」の研究

          【運は目の前を通り過ぎる】 「運」とは、恐らく、ほとんど誰の目の前も通り過ぎているものだ。誰にもチャンスの瞬間はあるのかも知れない。 【運をつかまえるためには勉強が必要】 ただし、目の前をそれが通り過ぎるとき「それ」が通り過ぎるのが見えなければならない。そして、見えたら、見えているチャンスに手を伸ばして掴むことができるかどうか?だ。この2つの動作ができるようになるには毎日の不断の勉強しかない。多くの人はまずそれが目の前を通り過ぎていることが見えない。 それが自分の実感だ。

          システムはいつまでも同じではない。

          【システムは短い間に変わっていく】 最近、SNSで「病院に行ったら老人にデジタル端末を使わせていて、とてもじゃないが、使えない」などのメッセージを見る。コメントにも「最近の病院はダメだ」のようなメッセージが並ぶ。同じようなことは病院に限らずあちこちであるのだが、ことデジタル化されたシステムはこれからAIが導入されていく予定なので、システムそのものがどんどん人間に合わせて対応が変わっていく、というごく近い未来が見える私にとって「それはいつまでそのままなのかなぁ?」と思ってしまう

          システムはいつまでも同じではない。

          「中古スマホ」は「第二新品スマホ」と言ってもいいかも?

          【中古でもいいスマホ】 スマホがこれだけ普及すると、最新の機種ではなくても、中古でかなり良いものが手に入る時代になった。スマホはだいたい半年毎に新機種になるので、むしろ歓迎。かなりスペックの高い機種がどんどん古くなるのは中古市場でも値段が下がっていくので「お買い得」が増えるのだ。現状では3から4世代前の機種でも十分に使えるし、ハイスペックもハイスペックのまま、という感じで、値段だけ安くなる、という感じだ。問題は新品で購入した人がどれだけ使ったかで電池が持つかどうか?くらいを気

          「中古スマホ」は「第二新品スマホ」と言ってもいいかも?

          飽きられた「論破ショー」。

          【「論破」は遠い昔の昔話】 「論破」が流行ったのは、もう縄文時代のことかなぁ(いや、ジョークですけど)。今は「丁寧に説明する」「その後じっくりとみんなで議論する。落としどころを探す」が普通になったね。 【「論破ショー」には変える力がない】 結局、論破しても、された方はなにも変わらない。「勝った負けた」で物事は動かないし、人の心はもっと動かない。論破という「勝負」「試合」は、分かりやすく目に見えやすいゲームなので、世の中はそういう勝負で出来ているように見えてしまう。ところが、

          飽きられた「論破ショー」。

          AIがAIを作る時代。

          【「神は自らに似せて人を作った」ならば】 そろそろ始まっているのは、AIがAIを構築し始める近未来なんだろうね。「神は自らに似せて人を創った」ところから人間の歴史が始まったのだ、という感覚(それが本当であるかどうかは、わからないが、感覚として)が、おそらく正しいとしたら、しかし、その「神」は人が創ったものだ。であれば、もともとAIは「人は自らに似せてAIを作った」のだから、近未来にはAIがAIを創る時代が始まるのではないかと私は思う。「Self Evolution Syste

          AIがAIを作る時代。

          地味だが重要。「低消費電力技術」。

          【モバイルバッテリーを忘れた!】 夕方から都内へ。カフェ待ち合わせ中の午後5時頃にスマホをカフェの電源で満充電したが、とにかく電池が持たない折り畳みスマホ。ライブ飲み会が終わった午後10時近くには60%。帰りの横須賀線に乗った午後11 時に40%。そのときカバンを明けて気がついた。「モバイルバッテリー忘れてたー」なんとか午前0時の逗子到着に30%。なんとかモバイルSuicaで改札を通れた。現在の折り畳みスマホはどの機種も電池を食うんだね。大容量バッテリー内蔵でも、減りが速いの

          地味だが重要。「低消費電力技術」。

          「記憶容量」という個性。

          【悪口・陰口・誹謗中傷ではなく】 ネットでの誹謗や中傷、悪口、陰口は非常に増えているが、人間の社会ではネット以前でも「陰口」などは当たり前にあったのは、良く覚えている。自分もされたことがある。正直なところ、自分では他人への誹謗中傷はしていない。代わりに直接「それは不味いんじゃないかと思う」と面と向かって言う。相手が聞く耳を持たない時はその周辺の人に、陰口というのではなく「あの人に直接言っても取り合わないので、あなたに言う」と、前置きして、それを言う。 【自分に向いた誹謗・中

          「記憶容量」という個性。

          「衛星通信でインターネット」は「普通」になった。

          【Starlink導入から1年半】 2023年1月に自宅に導入したStarlinkだが、既に利用は1年半を越えた。衛星通信がここまで安価で簡単になるとはすごい時代になった、と思った(ハードウエア一式で当時は\36,500- 毎月の通信料が\6,600-から)。 【スマホと衛星直接通信でインターネット】 今年後半には最大10Mbps以上の通信速度で(米国)T-Mobileの衛星スマホ・インターネット接続サービスが始まる、とアナウンスされている。衛星コンステレーションの一般利用

          「衛星通信でインターネット」は「普通」になった。