見出し画像

「マウント」の話。

【ブランドものの話】
どうも、自分の場合は他の人が誰でもわかるブランドが好きではないし、誰でも認める権威というものが好きでもない。かと言って、それらと戦う、というのは自分の人生の時間の無駄のように思えて、それをしない。だからそういうものは「避ける」。

【実力がない人たちの「伝統」「ブランド」とは】
この年齢になって分かるのは、伝統とか権威、それが大好きなひとは、自分が育った家とかの歴史等以上の成果を自分が出せない、という事情があることが多い。そして、多くはそういう人たち同士で群れ集う。

【自分以外の権威に頼る人】
出自を聞いた時「うちは普通のサラリーマン家庭の出身です」という人は、自分に纏った魅力が溢れ出ていて、自分の身に付けた実力でしっかり世渡りしています、という逞しさがあるように思う。自分としてはそういう人の方に魅力を感じるし、そういう人こそ、大切にしたいと思う。

【マウントは意味がない】
反対に「自分はXXの末裔の一人で」という話をしたがるとか、父とか自分は有名企業のXX出身で、学歴はこれで、を多く強調する人は、だいたいその人個人では世の中に認められるものが、できていない場合が多いし、その程度の「マウント取り」でなんとかなると思っている、という時点でお里が知れる。その「知れたお里」から世の中を見るしかないから、「権威」「伝統」は無くても実力がある人のマウントを取りたがる。その行為を見ているのは好きではない。

【親から受け継いだもの】
自分の場合を考えても、親からもらったものは「伝統」「権威」ではない。無いわけじゃなく、おそらくかなり立派なものはあるにせよ、そこではなく、少しは余裕があった親から引き継いだのは、その環境で培った、自分個人に染み付いた人としての性格や訓練して得たもの、考え方であって、それで世渡りしてきたよなぁ、と思う。自分もそういう人を好むなぁ、と、最近は思う。まぁ、実力が自分には無いと思うのであれば、自分でこれから作って見せればいいだけのことだが。

【おれ、マウント取ってる?】
自分の親や親族の話は、この年齢になって最近することがある。自分にとっては「ただの環境」だが、聞く人はそれをマウント取りに来ている、と思う人が結構いる。そんなところでマウント取ったところで、何のメリットもない。自分でしてきたこと、自分が身に付けてきたこと、自分が楽しかったことのほうが数百倍、話していて楽しい。まぁ、それも話せば、マウント取りと思う人もいるらしい。過去の話で楽しそうだから、話題提供程度で言うだけなんだが。

【好きなことしてただけ】
ぼくは日本にインターネットを持ってきた一人だが、この話は別にマウント取りというつもりはない。「すごいですね」と言われるが「好きなことしてただけだ」が、実感だし、それは言う。ただし、この話を聞いた人は「マウント取り」と思う人も多いらしい、と言うのに最近気がついた。いや、そうじゃなくてさ、楽しかった話を共有したいだけなんだがな、と思うのだが、この自分が言いたかった、単純な本質にたどり着いて、一緒に楽しく会話ができる人のなんと少ないことか。自分としては、それが寂しい。

【なぜマウント取りと思うのか】
今までの自分のやって来たことを振り返ると、マウント取りなんてのは考えたこともない。だから、目の前の相手がマウントを取ろうとして発言していることも、そう思ったことも無い。そういうことに関心がないんだな。そういう人間関係が、サラリーマン社会などでは結構重要で、それが身についている人が多いのも、最近になって気がついた。

【組織の部分になりきった】
「マウントを取る」と言う発言や行動は、単一組織で同じ目標を集団で持って動く必要がある場合、組織ヒエラルキーのより上部がそれより下に、その人個人の好むものではないことでも、言うことを聞かせ従わせる、という場合に、その組織を1つの組織として固める接着剤のようなものが必要になる。自分のように、好きなことを好きだからしてきた人間には、本来は無縁の話だ。つまり、マウントを取る・取られる、という人間関係には、ヒトの組織というものが大きな根本原因としてあるから、そういう社会で長く生きてきた人は、組織内で、やりたくないことでもしなければならないし、ストレスも溜まる。高度経済成長期にはそういう組織は多かった。おそらく当時の組織を作って来た人の人生経験、すなわち直近での従軍経験が、組織を作る際に利用されたからだろう。

【組織ストレス無いなぁ】
自分の場合は、明らかに「組織維持に起因するストレス」は無い。だから、こうやってモノを見てしまうのだと思うが、組織内で組織に鍛えられて来た人には、自分という人間は「わからないヤツ」ってことになるんだろうし「排除すべき」ってことになるんだろうなぁ。自分としては、こんな話は、つまらない、取るに足りないハナシではあるんだが。

いいなと思ったら応援しよう!