数学って教科を勘違いしていた。
1.数学って嫌いでもなかったけど。
昔は数学って苦手だったと思います。正確に言うと、要らないと思って勉強してこなかった。って方が的確かもしれません。
そんな僕が数学って大事だって思うってのが人生の面白いところで、「学校の勉強は意味ない」って思っている方は、これ読んで考えてみてもらえると嬉しいです。
数学って言えば理系教科ってイメージで、バリバリ文系の僕、(あるテストの偏差値で国語70,日本史70,英語40,という悲惨な数値の持ち主である僕にとってはそれなりにできればっていう教科でした。一応国立志望ではあったのでやることはやるけれども、っていう感じでしたし。
とはいえ、高校の定期テスト前にやっていた友だちとの教え合いでは結構評判良かったんです。特に社会と数学は。数学の問題集って答えって式でしか書いてないじゃないですか。あれ、わからん人間にとってはどうなっているのか分からないから、数学って苦手な人にとってはあれは答えではないんですよね。
それを解説するのが得意だったんです。「これがなんでこれになるの?」ってことを睨めっこしながらちょっと考えたら割に分かるので、「あー、これこうなるの」って教えていたので。その時に「○○(本名)は何でわかるのに成績よくないの?」なんて言われたもんです。自慢ですね。
その当時、僕は数学が必要と全くもって感じてなかったのと、専門教育が必要って今の「実学!実学!」に似たような考えを持っていたので、数学を勉強するというモチベーションが保てなかったのです。
2.数学に対する勘違い。
で、大学に進学してから、1.で考えていたことが僕の中で間違えていたことに気づきました。数学についての自分の認識が180°変わりました。
数学って、世界中で理解してもらえる一番完成された言語なんですよね。
1+1=2っていうのが一番完成された言語だってことが大学で学んでいくうちに理解したんですよね。1と1を合わせたら2になるってのがほぼどこに行ってもわかるんですよね。この式さえ理解できていれば。
数式が一つの言語であるってことに気づいたのは本当に遅かったと思っています。もっと早くにこれを理解していたらって。単なる計算じゃないんだよと。
さらに気づいたのが、数学って論理学なんですよね。○○だから、△△になって、××になるってことが数学では例えば、9-8=1ってこれだけでできるんですよね。論理学を学ぶようになってから、数学をちゃんとしておけばって本当に後悔しました。
3.数学が苦手な人へ。
数学は難しい教科って思う人も多いかもしれませんが、ある公民関係の研修に行ったときに経済学部の教授が言ってたことがすごく頭に残っています。(残念ながら研修の本編は全くもって覚えていませんが)一言一句覚えていないので、大意として捉えてください。
「経済分野に比べて数学は簡単です。公式を覚えて、問題のパターンを何回か練習をすれば定期テストレベルであれば簡単に点を取ることができます。それに引き換え、経済分野は日々変化があるので、それまで合っていたことが間違いになることがある」
確かに、定期テストだとそうだなぁって思いました。あの時勉強していたらねぇって思うことも今となってはありますが、逆に言うとあの時勉強していなかったからこそ、自分で気づいて理解することができるようになったので、これはこれでよかったのかなと思います。
個人的には中学の証明問題はできるようになっておいた方がいいかなぁと思います。あれは、巷で流行っている論理的思考力を鍛えるいいツールだと思います。
まさか、この歳で数学が好きになると思いませんでしたが。